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つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2004.07.27
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カテゴリ:詩論・文学論
処女作「私の横顔」

夜が明ければ朝が来て
日が暮れれば夜が来る
決して戻ることのない
決してやり直しの効くことのない
薄っぺらな紙を幾枚も重ねた
日記帳のような人生の
貴重な一頁一頁に
毎日虚無な出来事を
阿呆のように記す私…

我に帰れば
真の沈黙が私を襲う
自らを抱き締め
ここにひとつの命が存在することを
拒み、恐れる卑屈な私は
人生にやり直しは効かなくても
スタートラインはいつでも引けるさ、と
余裕たっぷりな顔をして
胸の内では焦っている

------------------------------

改訂版「私の横顔」(*)

夜が明ければ朝が来て
日が暮れれば夜が来る

薄っぺらな紙を幾枚も重ねた
日記帳の一頁一頁が
白紙で埋まってゆく

夜が明ければ朝が来て
日が暮れれば夜が来る

我に帰れば
真の沈黙が襲うのだけれど

夜が明ければ朝が来て
日が暮れれば夜が来る

スタートラインはいつでも引けるさ、と
余裕たっぷりな
お題目

------------------------------

「需要と供給」

中学生の僕が書いた処女作は
二十年後 大のおとなを感動させた

考えてみればおかしな話だ
智恵遅れでないおとなが描いた子どもの絵を
褒めるものは誰もいないのに

智恵遅れでないおとなが書いた子どもらしい詩は
童謡として親しまれる

詩の世界にも フォークがあり ジャズがあり
ロックがあり ヘヴィ・メタルがあるのだが

詩集といえばまず智恵子抄で あとは
教科書に出てくる詩人がいいところだ

つまるところ 世間が求めているのは
詩ではない
私的な情緒を感じさせてくれる 何かなのである

------------------------------
(*)改訂版に満足しているわけではありません。念の為。





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Last updated  2005.02.22 20:47:07
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