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カテゴリ:今日の一枚
戦後間もない、1951年に、呉海軍工廠の跡地に作られた呉製鉄所が、2023年に閉鎖されることが発表されました。 もの作りの町、呉のシンボルがまた一つ失われることになります。 呉の歴史は、明治維新後、日本海軍の鎮守府が置かれたことで大きく変わります。 穏やかな漁村は、日本有数の海軍の町となり、海軍工廠(海軍直轄の軍需工場)が置かれ、戦艦大和が作られたことでも有名です。 軍需産業は、最先端の技術が集められる産業であり、呉には、海軍工廠を中心に、さまざまな製造業が発達しました。 戦後、海軍工廠は解体されましたが、民間の造船所や、この製鉄所となって、呉の町を支えてきました。 呉市にとっては、造船と製鉄は二枚看板。 その一方の閉鎖が、呉市に与える影響は相当大きいでしょう。 呉市の人口のピークは、1945年の31万人。 それが、現在では23万人ほどに。 広島県外の人にとっては、呉という町がどこにあるのかも分かりにくいでしょう。 広島県第三の都市でありながら、山陽道の幹線ルートから外れているため、新幹線も山陽自動車道も、「呉」を通りません。 また、広島市への通勤圏としては遠い。 なおかつ、港湾都市にありがちな平地の少なさで、斜面を切り開いて住宅にしてきたため、暮らしにくく、土砂災害も起こりやすい。 そして、今回、製鉄所の閉鎖が決定。 これでは、人口流出が加速してしまいそうです。 これも、日本全国各地で起こっている問題なのでしょう。 写真は、松山に社員旅行に行った際に、広島-松山フェリーから撮ったもの。 松山からの帰途だったので、赤茶けた高炉に夕日があたっていたのが印象的でした。 この高炉の火が消えると思うと、とても寂しいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/02/20 12:31:19 PM
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