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2013/08/18
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 仏教側から言うと、ヒンズー教の最高神シヴァを倒したとしている、
降三世(ごうさんぜ)明王。

降三世明王.jpg

”降三世はサンスクリット語で、トライローキャ・ヴィジャヤ(三界の勝利者 Trailokya vijaya)といい、正確には「三千世界の支配者シヴァを倒した勝利者」の意味。”
 ウィキペディア

 降三世明王にはシヴァ神の特徴が見て取れます。
額の第3の目、ナタラージャ(踊るシヴァ神)のように上げた足。
手に持った三叉戟(三つ又の槍)。

倒した者が、負けた相手の持ち物を分捕っているのでは、ありません。
仏教の”明王”という存在がシヴァ神の特徴を受け継いでいるのです。

同じ起源を持つ神様が、
勝者=降三世明王になり、
かたや敗者=大自在天として仏教に取り入れられているのです。

 あと、この降三世明王、有名な仏像に似ていませんか。
腕が何本もあって、顔が3つついている、そのシルエットなんかよく似ています。
憂いを含む美少年(少女?)のような美しい仏像、
国宝、興福寺の阿修羅像ですね。⇒阿修羅の魅力まとめ

 降三世明王は仏教(密教)では大日如来また阿しゅく如来の化身として
阿修羅族(インドの土着神)の形をとってシヴァと戦ったとも解釈されています。
降三世明王の真言”オン・ソンバ・ニソンバ・ウン・バザラ・ウン・ハッタ”の
ソンバ・ニソンバは、阿修羅族のシュムバとニシュムバという名の兄弟を称えるマントラなのです。

 仏教対ヒンズー教においてヒンズー教の敵・阿修羅の姿を取り入れ、
またシヴァ神の姿も取り入れている。複雑ですね。

 一方シヴァ神もインドの宗教の変化の中で吸収合併を繰り返した神様のようです。
古代インドに攻め入り侵略したアーリア人の宗教であるバラモン教。
その聖典ヴェーダには”ルドラ”という風の神が書かれていました。
目立たない神です。これがシヴァ神の元の姿といわれます。

 当時のインドの最高神は、馬の引く戦車に乗り天を駆け巡り
雷撃(ヴァジュラ)を武器に戦う天帝、雷神インドラでした。

 戦闘神インドラは、侵略者アーリア人のシンボルだったのです。

 支配者階級のアーリア人はカーストという厳格な身分制をつくり、
白人の血統を重んじ、もとからインドに住んでいた有色の民を蔑んでいましたが、
時は流れいつしかインド土着の民と混血がすすんでいきました。

 その流れと同じように信仰の形も変っていったのです。

土着民の神は、異教の醜い神や阿修羅のような悪魔とされていたのが、
時の流れの中で復権していったのでしょう。
シヴァ(ルドラ)が、色々な名前や性格をもつのは、
広いインド大陸の各地の土着の神と同一視されていったからです。

吸収合併で信仰の力をつけたシヴァやヴィシュヌは、
かつて神のトップであったインドラ(帝釈天)を隅に追いやり、
民衆信仰の座をうばいました。ヒンズー教の誕生です

 土着神といっしょに、アーリア以前の
性力(シャクティ)信仰・タントリズムもバラモン教に混じり融合していきました。

 シヴァリンガル(男根)がシヴァ神のシンボルになり、

破壊力を持った怒れる地母神たちが、シヴァの后とされました。
 
 この信仰の流れ、シャクティ信仰がハタヨーガや密教成立に深くかかわっています。

もうひとつ画像をご覧いただきましょう。

蔵王権現

 日本の山岳宗教・修験道の本尊、蔵王権現です。
役の行者が感得したといわれます。

踊るシヴァ神~降三世明王と同じポーズ造形の流れがわかりますね。

”神仏習合の教説では安閑天皇(広国押建金日命)と同一の神格とされたため、明治時代の神仏分離の際には、本山である金峯山寺以外の蔵王権現を祀っていた神社では祭神を安閑天皇としたところも多い。
また神道において、蔵王権現は大己貴命、少彦名命、国常立尊、日本武尊 、金山毘古命等と習合し、同一視された。その為 蔵王権現を祭る神社では、主に上記の5組の神々らを祭神とするようになった。”
     ウィキペディア

日本においてもシヴァ神はさまざまな神と合体を続けていたのです。
 
  by仏像おやじ
 






 





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最終更新日  2013/08/18 09:18:53 PM
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