２－１　本を乗せて腹式呼吸

（１）腹に乗せる本を用意。
（２）仰向けに寝て、腹部に本を乗せる。
（３）本の重みで、呼吸にともなう腹部の動きをつかむ。

　　　仰向けに寝て、体の力を抜きリラックスしましょう。
お腹に本や折りたたんだタオル等を乗せます。
そして息を吐き、お腹をへこませ本を沈め、
息を吸い、お腹をふくらませて本を持ち上げることを
ゆったりとした気持ち良いリズムで繰り返して見て下さい。

　お腹の上下する動きに意識をもっていき観察していきます。
（本は、お腹の動く感覚を、わかりやすくするのに使用してます。）

２-２　お尻を締めよう

（１）腹式呼吸で息を吸うとき肛門を締め、
吐く時肛門をゆるめる練習を繰り返す。　
（２）次に（１）と逆に息を吐くとき肛門を締め、吸うときゆるめる練習を繰り返す。

　お腹に空気を出し入れする感覚をつかんだら、
お腹内部の圧力・腹圧の感覚をお尻を締めることで観察してみます。

☆　どちらが腹式呼吸にとってやり易かったでしょう？

　（１）は胸式呼吸（逆腹式呼吸）のときのお尻の締め方です。
　吸うときお尻を締めると腹圧で横隔膜が押し上げられ、
吸う空気が胸に入り胸が膨らみやすくなります。

　 （２）は腹式呼吸に適したお尻の締め方です。
　吐くとき肛門を締めると横隔膜が上がり、肺の空気が出て行きやすくなり、
楽にお腹を凹ませられます。