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2006.05.07
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カテゴリ:トラベル
妖気漂う場所と言える。
土地のものは城山(じょうのやま)と呼んでいる。

戦国の時代には、城が築かれていたそうな。
小高い丘の頂上の、僅か500坪程の藪。

ぐるりはケヤキが繁茂し、鬱蒼としていて
参る人も無く、藪に埋もれた古めかしい小さな社(やしろ)の前に立つと

風に吹かれた落ち葉の音が、古の兵(つわもの)の歩き回る音のようで
思わず振り返ってしまうのだな。

小生の幼少だった頃、誰もが貧しい時代、ここは畑だった。
小豆などが植えられていて
あたりをほじくれば、欠けた土器が出土して、小生らの格好の遊び場であったな。

貧しくも、社は守られていて
人の心に、神仏に対する畏れと純真が残っていた・・・

それが・・・
近頃じゃ経済至上主義。
一銭にもならぬ畑作など、誰がやろうと云うのか?
いつの間にやら原野。

自然、訪れぬ者もなく、荒れ果てるにまかされた社の必然!
それが一層の妖気を呼び、
戦国武将の鮮烈な最後の伝説と相まって

社の脇の、つる性の樹に覆われ枯れ死した老樹の哀れさに、
人の世の儚さを、妙に感じてしまうのだな。





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Last updated  2019.09.17 14:01:12
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