カテゴリ:祈りのみち
全国的に雨とは、なんと巨大な雨雲に覆われていることか!などと感心しつつ一冊の詩集を読んでいる。 表紙は、延々と続くがれきの地平に横たわる白き船、3.11の荒野が拡がっている。 高橋佳子氏・著、タイトルは「果てなき荒野を越えて」とある。 東日本大地震の惨状とそこに生きる人々の写真に、詩が添えられている。 帯に、東日本大震災後を生きる すべての日本人へ―――。 24編の詩と写真のメッセージ! 写真はケイ・オガタ氏と岩村秀郷氏とあったがどちらもワタシは知らない。 詩は被災された方々への鎮魂の祈りと共に、生き残ったワタシたちに、この事態をどう受け止めどう生きたらいいのかを示唆する。 人間を魂存在としてみる畏敬と、人間の心に存在する創造力。 果てなき荒野を超えて、確かに開花する人間の力。 パンドラがもたらした災厄の底に、微かにきらめく希望。 営巣する小鳥、荒地に咲くタンポポや、緑の田んぼ、乳飲み子の微笑と、子供たちの明るい笑顔にワタシたちは救われる。 希望は私たち一人ひとりの内より、それはやがて形となって現れ、必ずや街は復興するのである。 詩は語りかける。 どんな試練の中でもたくましく生きる・・・ 素晴らしきは人間。 詩の一遍 つまずいたらゆっくりと 立ち上がればいい。 失敗したら力を蓄えて やり直せばいい。 また歩みだす。 また挑戦する。 もう一度もう一度 生き直すことができる。 どんなときにも ひとつの道がある。 それがこの世界の約束。 ブログランキングに参加しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.09.18 12:51:46
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