テーマ:ワイン大好き!(30266)
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今回も続けて南米の赤です。こちらも久々なアルゼンチン。 イスカイ2007。生産者トラピチェはアルゼンチンを代表する名門ワイナリーです。設立は1883年で、アルゼンチンの独立が1835年ですから独立後50年もしないうちに出来たワイナリーですね。畑は勿論アルゼンチンを代表する生産地メンドーサに保有しており、ヨーロッパの最新醸造技術も導入しています。 「イスカイ」とは古インカ語で二つという意味だそうで、このワインもメルローとマルベックの二つの葡萄が使用されています。価格は、写真のお店で5700円。 色は赤黒いです。4年経過していますが紫もまだ微かに感じますね。 香り茶色いスパイスや黒コショウっぽさといったスパイシーさ、微かなバニラといった要素を先ず感じます。そこに、プラムや完熟黒ベリー、ベリーのジャムといったフルーティさが加わります。その他、黒い土やカラメル、軽いキノコっぽさや焼き芋ないしその革を思わせるようなニュアンスも。 味わいは渋味しっかりです。また、口当りにもタンニンの存在感が出ていますね。旨みの印象もあります。一方、香りや色合いの印象からすると果実味は大人しく、繊細な印象すら受けます。酸味も、大人しい果実味にあわせるように穏やかで控えめ。バランスとしては果実味を支える側ですね。ボディは勿論フルボディ。 食事にあわせるなら、これはもう赤身肉でしょう。牛肉消費量世界トップクラスのアルゼンチンですから牛肉との相性は間違いないです。ステーキ、ローストビーフ、煮込みと何でもござれといった感じです。味わいに柔らかさとタニックさがあるので、脂の多い国産牛でも問題ありません。ビフカツなんてのにもなかなかでした。カツのソースの甘辛い味わいにもいいですね。 他にあわせるとしても、ラムや鹿といったものがいいでしょうね。時期的にジビエが出ていますから鹿のローストやイノシシの煮込みなんて面白そうです。 しっかりしたワインで、ミシェル・ロランが関わっているだけあって独特の柔らかさもあります。タンニンの印象は強いですが、渋味が苦手でなければ今の段階でも十分楽しめますね。特に、流石というべきか果実味の印象が控えめで品のあるところは美点です。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事を チェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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