テーマ:ワイン大好き!(30234)
カテゴリ:フランスワイン
続いてのシャトー・ラグランジュのセミナー&ディナーのワインは、2012年より新スタートのブランドです。 ル・オー・メドック・ド・ラグランジュ2013。こちらのワインのブドウも、レ・ザルム・ド・ラグランジュと同じキュサック村のブドウを用いています。また、サン・ジュリアン村に隣接するサン・ローランという村のブドウも用いています。これは、ボルドー格付けワインの近年の価格高騰という情況を受け、もっと気軽に楽しんでもらえる本格的なボルドーワインを、と前述の二つの村にブドウ畑を取得したからで、その気軽に楽しんでもらえるワインとして、本ブランドが作られました。 セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー30%。カベルネは、樹齢40年になるそうです。この2013年、過去30年で最も厳しい年となったそうで、9月から10月はほぼ雨という天候だったのだとか。特に、9月の雨は応えたようで、ブドウの皮にかなり痛みなども出てしまったようです。価格は、楽天内では2700円前後が多いようです。 色はガーネット寄りの濃い目のルビーといった所。透明度もキッチリあり、ボルドーのイメージとは異なる、2013年の厳しさを感じさせるものとなっています。 香りは黒コショウや茶色いスパイス、それに黒ベリーやプラムといったこの手のワインらしいニュアンスもありますが、少々の梅っぽさや赤パプリカなどの赤い野菜のような雰囲気も。ちょっとミントっぽい要素も感じられたように思います。その他、若干のターリーさ、それに醤油ないしみたらし団子のタレのようなものもあったでしょうか。 味わいは、香り以上に2013年の厳しさを感じるものでした。ボディはまあライトと言っていいでしょう。目の詰まった滑らかさや丸さを感じさせるところは、流石ハイテクを導入した優れた選果技術を背景にギリギリまで完熟させただけのことはあるなあというところですが、それでも小ぢんまりした印象はありますね。酸主体のインパクトに、旨み、渋みが感じられ、果実味は極繊細で背景にじわっと広がる感じ。 会では、カツオの藁焼きのタイミング位でお出し頂きました。 成程、この感じなら赤身魚には行けそうと思いましたが、藁焼きの強い香り、カツオの凝縮した味わい、そこに加わる赤タマネギのクリーミーなドレッシングと、各要素しっかりしておりワインがちょっと負け気味に。それこそ、添えてある野菜の赤パプリカとの相性は、パプリカの香りとワインの香り、パプリカのフレッシュな味わいとワインの軽やかさが割と良く馴染んで、いいものでした。 また、少し鱧とトウモロコシのすり流しを残していたのですが、鱧+梅との相性や、すり流しの甘みや香りとの相性も悪く無かったかも。 それと、意外や意外、デザートのマンゴープリンと合わせますと、マンゴーの甘い香りが、ワインの中にあるフルーティさをぐっと引き出してくれますし、滑らかな口当たりとワインの軽やかさも馴染みました。流石に、プリンの甘さで渋みがやや際立ちはしますが、それでも香りの相性のおかげで甘い雰囲気は残り、中々いい相性だったかなと。 2013年本当に大変だったんだなと。それでも、お手頃レンジでも本格的なボルドーをと言うスタンスで造られたこのワインの矜持は端々に感じられはしました。 カツオの藁焼きには負け気味でしたが、それでも赤身魚、マグロなどには合わせてみたいですし、この軽やかながらもまとまった味わいを活かすマリアージュをもっと色々試してみたくはありますね。 楽天内ではこちらのお店が2590円で現時点の最安値のようです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年07月24日 22時40分06秒
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