銀輪散歩の途中、枚岡梅林に立ち寄ると、もう梅の花がかなり咲いていた。しかし、満開はまだ少し先のようではある。
去年のブログを見ると、2月21日に枚岡梅林を紹介しているのだが、その写真の方が花は賑やかである。今年は去年よりも満開が少し遅いようだ。
(枚岡梅林)
<参考>過去の関連記事
2009年2月21日「枚岡梅林・花園中央公園」
2009年2月5日「梅の花 あれやこれやのおらが春」
梅は万葉集に登場する花としては、萩に次いで第2位の座(100余首)を占める。後世は桜に押されてしまうこととなるが、万葉集に限れば桜(40首程度)よりもはるかに多く歌われている。
これは、梅が中国から伝来した木であり、中国の詩人達が梅を盛んに詩に詠んでいるというようなことから、その風雅を愛した、当時の貴族達が梅を歌に詠むことが多かった、ということによるのでしょう。
万葉集から梅の歌8首をご紹介して置きます。
ぬばたまの その夜の梅を た忘れて
折らず来にけり 思ひしものを
(大伴百代 巻3-392)
吾妹子が 植ゑし梅の樹 見るごとに
こころ咽せつつ 涙し流る(大伴旅人 巻3-453)
春されば まづ咲く宿の 梅の花
独り見つつや 春日暮らさむ(山上憶良 巻5-818)
わが園に 梅の花散る ひさかたの
天より雪の 流れ来るかも(大伴旅人 巻5-822)
梅の花 今盛りなり 百鳥の
声の恋しき 春来たるらし(田氏肥人 巻5-834)
わが背子に 見せむと思ひし 梅の花
それとも見えず 雪の降れれば
(山部赤人 巻8ー1426)
酒坏に 梅の花浮け 思ふどち
飲みての後は 散りぬともよし(坂上郎女 巻8ー1656)
雪の上に 照れる月夜に 梅の花
折りて贈らむ 愛しき児もがも
(大伴家持 巻18-4134)
(枚岡梅林)