カテゴリ:銀輪万葉
(承前)
この東四足門から先は道がなく、湖岸沿いに鉄板を敷いた簡易通路のようなものがあるが、「通行禁止」となっている。止むなく引き返すことに。村の道沿いにある寺などを覗きながら、ゆっくりと引き返す。小さな集落なのに寺がやたらに多いのは何故なんでしょう。
石碑には「淳仁天皇菩提寺菅浦山長福寺跡」とある。淳仁天皇(大炊王)とこの地はどういう因縁があるのでありましょうか。大炊王は、父・舎人皇子と母・当麻真人山背との間の子であるから、母方もこの地とは無関係。淳仁に仕えていた人達が隠れ住んだのでもあろうか。
路の辺の 壱師の花の いちしろく
人皆は 萩を秋と云ふ 縦しわれは 大浦が近くなる。大浦川を渡り、海津大崎を目指して走る。こちらもなかなかいい風景である。
花と琵琶湖二題
コスモスの 花は揺れけり 夕風の (イタドリ) 上の彼岸花の処で挙げた万葉歌の「壱師」は「彼岸花」ではなく、この「イタドリ」(すかんぽ)の花だという説もあるようだが、連れは彼岸花よりもイタドリの方が歌にしっくり来ると言っていました。
網代木に 寄す波の音も 今は絶え
トンネルを潜って暫く行くと雨がポツリ、ポツリ。予報では夜には雨とのことであったので、本降りになる前にとホテルに引き返すことに。トンネルを出た処ですれ違った自転車の男性と二本松水泳場の手前でまたすれ違う。雨が降り出したので彼も引き返して来たと見える。
予報通り、夜になって本降りの雨。明日の空模様が気に掛かるが、これは天に任すしかない(笑)。 ホテルで朝食を済ませて外に出るとすっかり晴れて、山々に雲立ち昇るのでありました。では、今日は大浦川沿いを走ってみるか。
(湖北サイクルロードの標識)
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