カテゴリ:花
本日は墓参に。
先月も目にした、ちょっと変ったオキザリス、今回は写真に収めました。
葉の色が紫で、形が三角形。カワリダネザリス。 葉に比べて、花の方は小振りで白く平凡である。 墓は山裾の高みにある。墓地からは大阪平野が一望であるが、本日は可愛い紅色の若葉を前にしてみました。 墓の前の道端に、何という名か知らぬが花穂が何本も立ち上がっている花がありました。クマバチでしょうか、盛んに花の間を飛び回っていました。 上の花はメハジキ(目弾)であり、万葉集の下記の歌に出て来る「つちはり(土針)」がこの花のことである、と小万知さんからご教授いただきましたので、追記して置きます。下の歌は、結婚について母が娘に諭した歌でありますな。「嫁しては夫に従え」などと言わぬ処が万葉らしくていいですな。この点では万葉と現代とは直結しています。 わが屋前に 生ふる土針 心ゆも (わが家の庭に生えている土針よ。心に思ってもいない人の着物に摺り付けられ染められるようなことのないようにしなさい。) そして、ムラサキツユクサも。 ヒメジョオンも咲いていました。ハルジオンと間違いやすいが茎を折ってみたら中が白い芯で詰まっていたので、間違いなくヒメジョオンです。ハルジオンは茎が中空になっていますから。
オオバコの仲間だが正確な名前は知らない。
アブチロン。別名の「チロリアンランプ」の方が花のイメージと結び付き易く、覚え易いが、この花は冬になっても咲いている花期の長い花でもある。
わすれ草 わが下紐に 着けたれど (恋しい人のことを忘れようと、忘れ草を下紐につけたけれど、このいまいましい草よ。言葉だけのことでありました。) 忘れ草 垣もしみみに 植ゑたれど (忘れ草を垣根一杯にぎっしりと植えたけれど、この役立たずの馬鹿草よ。一層恋しくなってしまったことだった。) (注)忘れ草=ヤブカンゾウ
松の花 花数にしも わが背子が (わたしは松の花だわ。あなたは花の数とも思っていらっしゃらないのに、いたずらに咲き続けていますわ。)
言に出でて 言はばゆゆしみ 朝貌の (口に出して言うとおそれ多いので、朝顔の花のような目立つ咲き方でない、ひそやかな恋をすることだ。) (注)あさがほ=ムクゲ <追記・注>タテ長写真(「メハジキ」「ヒメジョオン」「オオバコの仲間」「ヤブカンゾウ」「松の実」)6枚が横倒しになった歪んだ画像になってしまっていたので、2020年11月1日これらを復元修正しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[花] カテゴリの最新記事
|
|