カテゴリ:偐万葉
偐万葉・英坊篇(その4)
本日は偐万葉シリーズ第123弾、英坊篇(その4)をお届けすることとします。 偐家持が英麻呂に贈りて詠める歌19首並びに英麻呂が詠める歌5首 英麻呂が贈り来れる歌1首 近ければ 馳さんじたいの 心意気 念じの思い 宙にとばさん 偐家持が返せる歌3首 馳走もや 夢と消ぬれど 馳せなむと 君が御念 ありがたかりき 君がゆく 道は因幡か はた出雲 楽しき積みて よき旅もがも アラカンは 悟り迷ひの 境かや 五百羅漢の まだ枯れもせず
岩鏡 咲ける出石の 野や行くに 我な忘れそ みやびを吾が背 出雲はた 因幡と思ひしに 但馬なる 出石のそばに 君や惑へる
英麻呂が作れる歌1首 餌をやる 人の手先に 船の揺れ かもめ失速 海の面に落つ 偐家持が追和せる歌2首 冬日照る 海の青さよ 鳥舞へば 伊根の舟屋の 見らくしよしも 伊根の浦 汐満ち来れば 夕風の 伊根の舟屋に 去ねと言ふらし
英麻呂が作れる歌1首 成相の 紅のもみじ葉 山を染め 橋立砂州の 青ときそわん 偐家持が追和して作れる戯れ歌1首 なりはひは なるよになるわい なりあひの
家持と 池主も見し 立山に 雪置く見らむ 君が羨しも いざ来ませ 国中ことごと メルヘンの 建物なりき 小矢部の町は
師も走る 月にはあれど 銀輪の 道は譲らじ 走りて止まむ 散りのこる もみぢもあらむ 我妹子と もみぢふる 古城の庭の 像たちの 見上げる空に 高々の雲
英麻呂が贈り来れる歌1首 聞く耳を 持たずにいても 語らずに 心を癒やす 優しいお顔 偐家持が返せる歌1首 みほとけも イケメンがよし 日の本の 一は高岡 大仏ぞこれ 英麻呂が贈り来れる歌1首 小雨なか もみじ落ち葉も ぬれ落葉 この欝憤を どこへ散らそう 偐家持が追和せる歌1首 銀杏散り 年極つらめど 白鳥は あり通ふらむ 布勢の水海
恋の歌 数多にしあれる 万葉に 鯉の一尾も なきぞ悲しき 福岡に 幸か不幸か 鯉ありて やれ荒巻の 恋をするなれ 万葉人 恋はすれども 鯉食はず それ荒巻は 鮭に限ると 福岡の 人は鯉食ひ 恋もする あらひ荒巻 鯉に如かずと (注)福岡=富山県の福岡町。鯉の養殖が盛ん。
<脚注>掲載の写真は全て英坊2さんのブログからの転載です。
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