偐万葉・ビッグジョン篇(その22) 偐万葉シリーズ第204弾は、ビッグジョン篇(その22)であります。偐万葉シリーズでのビッグジョン氏の万葉風のお名前は歩麻呂であります。
<参考>過去の偐万葉・ビッグジョン篇はコチラからどうぞ。
ビッグジョン氏のブログはコチラからどうぞ。
偐家持が歩麻呂に贈りて詠める歌20首
何となく 啄木の歌 思ひ出で コメントなどせむ 三日目の朝
(本歌)何となく 今年はよい事 あるごとし
元日の朝 晴れて風なし (石川啄木)
絵年賀は なつきたるらし さむらひの
かぶと模したり ししのかしらに (偐歩人)
(本歌)春過ぎて 夏来たるらし 白たへの
衣ほしたり 天の香具山 (持統天皇 万葉集巻1-28)
(年賀状) (JR福井駅)
よし母は きらきらしくも 息子らは
さにもあらぬか 継体然り (足羽石麻呂)
船岡の 歌碑なつかしみ 神さぶる
太郎坊山は 明日たのもうや (ヌカリノオホキミ)
(船岡山の万葉歌碑)
クレームを 隣の庭で ぼやく爺 ヤカモチ鳥の 鳴き来る知れば
夜を込めて 寝ぼけまなこに あるとても
五階の誤解 二回許さじ (迷走納言)
(本歌)夜をこめて 鳥のそら寝は はかるとも
よに逢坂の 関はゆるさじ (清少納言)
若草の 里ゆ氷室へ 伊予柑の
香りも届く 智麻呂絵画 (柑果香国王)
(注)柑果香国王=漢倭奴国王のパロディ
海ゆかば 帆麻呂にあるか 山ゆかば 歩麻呂となれる
畑にては 野菜作らめ 変り身の背よ (大変身持)
(本歌)・・海行かば 水漬屍 山行かば 草生むす屍
大君の 辺にこそ死なめ 顧みは せじと言立・・
(大伴家持 万葉集巻18-4094)
素心よし されど慣れねば 心せよ
素心狼狽 元の木阿弥 (素性坊主)
(素心蝋梅)
銀輪は かたかりと見ゆ ネパールは
偐家持の 事にはあらじ (迷月記)
(本案)紅旗西戎吾事に非ず(藤原定家 明月記)
一遍に 寄りし真民 いっぺんに 歩人も好きに なるもうべなり
(注)真民=坂村真民(詩人)のこと。一遍上人に傾倒した仏教詩人。
種芋は 灰さすものぞ その習ひ
甲斐なき無駄と 言へる兒は誰 (灰麻呂)
たらちねの 母が申せし ことなれば
甲斐なき灰を などてささめや (芋郎女)
(本歌)紫は 灰指すものぞ 海石榴市の
八十のちまたに あへる兒や誰 (万葉集巻12-3101)
たらちねの 母が呼ぶ名を 申さめど
路行く人を たれと知りてか (同巻12-3102)
(ジャガイモの種芋) (葉牡丹)
葉牡丹の 薹立つ様も よかりなど
をみなに言ふまじ 角立つならし (失言家持)
春されば 消ぬる雪もや 花と咲き
恋ひつつひとを 待つらむものを (雪郎女)
(注)歩麻呂に贈りたる歌にあらねど、歩麻呂が撮りたるスノードロップ
(別名、雪待草、雪の花)の写真に関連しての歌にてあれば、此処
に記し置くものなり。
(スノードロップ) (グリーンネックレス)
玉ばはきに 花は似たれど 首飾り
玉はゆらげど 箒にならじ (偐高野聖)
(本歌)始春の 初子の今日の 玉箒 手に執るからに ゆらく玉の緒
(大伴家持 万葉集巻20-4493)
歩麻呂が猟路の小野に遊びましし時に、偐家持が作りたる歌1首
わが背子は 何を笠とし 行くならむ 猟路の小野に 雨の降れれば
(本歌)ひさかたの 天行く月を 網に刺し わが大君は きぬがさにせり
(柿本人麻呂 万葉集巻3-240)
(猟路の桜) (ムラサキハナナ)
むらさきに さくもあるとは なのはなの
そのなもしらじ むらさきはなな (偐紫田舎式部)
明日あるや いなやは問はじ あだ桜
風がまにまに 散るこそよかり(心乱)
(本歌)明日ありと 思ふ心の あだ桜
夜半に嵐の 吹かぬものかは(親鸞)
日々に 見つる花なり むらさきの
蔓日々草 をちこち咲きぬ (日々亭鶴瓶)
(ツルニチニチソウ)
<注>掲載の写真はビッグジョン氏のブログからの転載です。