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偐万葉田舎家持歌集

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2017.06.26
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カテゴリ:若草読書会

 昨日25日は若草読書会の日でした。課題図書はなく、恒郎女さんのご要望で、先にロンドンを旅行された凡鬼・景郎女さんご夫妻からロンドン旅行のお土産話をお聞きするということになりました。
 ご夫妻のお嬢様ご夫婦がお仕事の関係で目下ロンドン郊外にご在住。そんなこともあって3月末から4月半ばまで、お孫さんたちに会いにということで、久々にご夫妻で渡英されたのでありました。
 英国は雨の4月、花の5月と言われるそうですが、ずっと晴天に恵まれ、木蓮や桜が満開で、はからずもロンドンでお花見ができたとのことでした。(4月2日の若草読書会のお花見はこの関係でご夫妻共にご欠席でした。)
 凡鬼さんからは、ローマ帝国が英国に進出した時代、その支配下で温泉地として発達した町、バースへの小旅行をしたことに関連して、ロンドンからバースへの道、バース街道がローマ時代につくられた道であり、ローマがどのようにして周辺地域にその支配を拡大して行ったかとか戦争に於ける兵站の重要性をローマはよく認識していたなどという話がありました。
 また、通りかかったケンブリッジ大学やオックスフォード大学が思った以上に田舎町に存在しているという印象を持ったとか、今回の旅の前後にあったテロ事件に関連して、ロンドン市民が当局からの「不必要な外出は極力避けるように」という通達にも拘わらず、市民は敢えてそれまでと変わらぬ日常の行動を守ることによって「テロに屈しない」という姿勢を示そうとしているなど、ヨーロッパ文明の確かさ、力強さを感じたこと、ロンドンの地下鉄が両側の座席の間の通路が人間一人が通れる位の幅しかない狭い車両であったこと、そして、地下鉄では、度々若い人達から座席を譲って貰ったが、そのようなことは彼らにとってはごく当たり前の自然な行動であるように見受けられたこと、さすが紳士の国、英国であると感じたことやテムズ川を船で遡った時の印象その他色々の感想をお話いただきました。
 景郎女さんからは「児童文学の舞台を訪ねて」というレジメをご用意下さって、今回訪ねられたマナーハウスでのお話などをお聞かせいただきました。彼女は長年にわたって子ども文庫の活動や子どもへの絵本読み聞かせの活動に取り組んで来られていますが、今回の旅は、そのような活動の中で出会った児童文学の作家たちの中でも彼女が特にお好きだというルーシー・M・ボストンとフィリパ・ピアスという英国を代表する二人の児童文学者に所縁の地を訪ねる格好の機会となったようでした。
 グリーン・ノウ物語(全6巻)の舞台となるのがマナーハウス。12世紀に建てられた英国でも古い荘園領主の館がマナーハウスである。作者のボストン夫人が97歳まで住んだ屋敷であり、現在はボストン夫人の息子の故ピーター・ボストン氏(彼は「グリーン・ノウ物語全6巻の挿絵画家でもある。)の妻のダイアナさんが管理人を務めて居られて、内外の観光客のご案内・応対をされているとのこと。
 レジメには、そのダイアナさんと並んで満開の桜の木の下で微笑んで居られる景郎女さんのお写真も掲載されていました。
(注)グリーン・ノウ物語
   1.「グリーン・ノウの子どもたち」
   2.「グリーン・ノウの煙突」
   3.「グリーン・ノウの川」
   4.「グリーン・ノウのお客さま」
   5.「グリーン・ノウの魔女」
   6.「グリーン・ノウの石」
 もう一人のフィリパ・ピアスの作品の舞台訪問記は、何れまたということで時間の関係で割愛となりましたが、次の3作品は是非お読み下さい、とのことでありました。
 「ハヤ号セイ川を行く」
 「まぼろしの小さな犬」
 「トムは真夜中の庭で」

 今回の参加者は、凡鬼・景郎女ご夫妻、智麻呂・恒郎女ご夫妻のほか、小万知さん、祥麻呂さん、香代女さん、和郎女さん、そして1年半ぶりの偐山頭火さん、偐家持、そして、途中から景郎女さんのお姉様の敦郎女さんが珍しくご参加下さいましたので、全11名となりました。主題のお話の後は持ち寄りの食べ物やお菓子などをつまみながらの飲み食い、雑談したり、歌を歌ったり、という恒例の通りです。
 そんなことで、何と言って掲載すべき写真もありませぬ故、ヤカモチが煙草休憩にて席を外して智麻呂邸の前の公園でぷかぷかやりながら撮った写真でも掲載して置きます。

草の露 (4)
(これは何?)

 これは何?下の草の露を写真に撮ったついでに、望遠で少し離れた場所の草を撮影したものです。草の茎を渡る蟻の姿を撮ろうとしたのですが、素早く蟻が移動するので、うまく写らなかったもの。
 意味不明ながら、面白い雰囲気の写真になったので掲載しました。蟻が草の茎を渡っている姿が写っていたら「グリーン・ノウの蟻」という新作の挿絵に使えた筈であります(笑)。

草の露 (1) 草の露 (3)
(草の露)

 ところで、草の露の写真は何故?
 若草読書会なので、「若草」と「草の露」で「草つながり」という、かなり苦しいと言うか「臭い」と言うか、無理矢理のこじつけなのであります。これでは、いくら何でもということで、智麻呂邸の玄関先に咲いていたオリヅルランの写真を撮ってみました。参加者でこの花に目をとめた方が果たして居られたかどうか。
 

オリヅルランの花 (1) オリヅルランの花 (2)
(オリヅルランの花)

 この花は、今回はご欠席であったひろみの郎女さんが下さった鉢植えではないかと思いますが、小さな花を人知れず咲かせていたのでありました。
 そして、紹介し忘れましたが、和郎女さんがお持ち下さった作品、希望者はどうぞお持ち帰り下さいという、彼女がご参加の場合には恒例化しているイベントもありました。
 ひろみの郎女さんの分として、彼女に渡してくれと、小万知さんと恒郎女さんから、ウサギの作品とアジサイの作品をヤカモチはお預かりしたのですが、今日26日にペリカンの家にて受け渡しを完了いたしました。
 彼女のブログに今朝、受け渡しの件をコメントで入れたところ、何とひろみの郎女さんは今日ペリカンの家にお立寄りで、同コメントをご覧になった彼女から「今、ペリカンの家に来ている。」との電話が入ったのでありました。そんなことで、慌ててお届けしたという次第。
 ついでに、ももの郎女さん、越の郎女さんのご要望にお応えして、恩智川畔のハゼランとマンネングサを採取してお届けするという仕事もやり遂げましたので、今日のヤカモチさんは結構「働き者」でありました(笑)。
 なお、和郎女さんの作品や智麻呂氏の新作絵画の撮影もいたしましたので、これらは追って、和郎女作品展、智麻呂絵画展という形で、皆さまにご覧いただくこととします。

 






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最終更新日  2017.06.26 23:43:57
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