カテゴリ:偐万葉
偐万葉・雑詠篇(その7)
当ブログの偐万葉シリーズ記事は、ブロ友その他の方々のブログ記事へのコメントとして記した歌や逆にその方が下さった当ブログ記事へのコメントに対する返事コメントに添えた歌などを各人別にメモ帖に残して置き、その歌が一定数程度(最近は20首以上)になったら、偐万葉・〇〇篇として記事アップするという方式になっている。 従って、ブログ上の交流・往来が頻繁なお方については、歌数がどんどん増えるのに対して、そうでもないお方のそれはなかなか増えない。特に通りすがりのような関係の場合は、一期一会ではないが、最初で最後というようなこともある。 また、ブログ更新をされなくなったり、ブログそのものを削除されてしまわれたりして、往来が途絶えるということも生じる。 このようなケースでは、上記の「一定数」に達しない歌が散在するということになる。そこで、それらの散在する歌を集めて記事にしてみようと試みたのが雑詠篇である。 今年も残り少なくなりましたが、メモ帳に散在する歌も気が付けば相当数に達していました。メモ帳の整理も兼ねて、これらを記事にまとめることとします。即ち、偐万葉・雑詠篇(その7)であります。 (注)過去の偐万葉・雑詠篇はコチラ。 1.セメントマン氏のブログに書き込みたる歌11首 きみ知らね 弥生九日 今日こそは さはさはと 寄す波の音も かなしかり 三原の海の 赤く染み行く 秋づけばわれ誘ふらしさざなみや とびしま海道瀬戸の海かも (銀輪家持) 朝床に 聞けばはるけし 瀬戸の海 出で行くらむか 船音高しも (注)第4句、第5句は初案「出でて行くらし高き船音」であったが、偐万葉掲載に当たり「出で行くらむか船音高しも」に修正した。 (本歌)朝床に聞けば遙けし射水川 遠目にもそれ見過ごせる筈もなし 立ちておほにし過ぎる大根 (偐セメ麻呂) (本歌)駒とめて袖うち払ふかげもなし (本歌)桜田へ鶴鳴き渡る年魚市潟 (本歌)若の浦に潮満ち来れば潟を無み 歴史的なる日となるやならぬやは こののち次第鹿と見届けむ (鹿丸大夫) 廃絶の道なほ遠しと人は言へ しかとぞわれも見届けたきもの (セメ丸大夫) 社員旅行なには二泊は疲れけめ (本歌)昔こそ難波田舎と言はれけめ 2.くまんパパ氏のブログに書き込みたる歌10首 ともしきろ 御井の処女の 影とかも 大和は梅の 今盛りなり (本歌)藤原の大宮仕へ生れつぐや (本歌)みちのくのしのぶもぢずりたれゆゑに 春の夜の 夢の浮橋 かこつけて コメントリンク 横槍のわれ (偐定家) (本歌)春の夜の夢の浮橋とだえして 塵泥の 数なき身にも 眺むれば ここだも照れる 月のかげかも (本歌)月かげのいたらぬ里はなけれども 熊麻呂が作れる歌1首並びに偐家持が追和せる歌1首 プロポーズ記念日としてクリスマス・イヴは光とともにめぐりく (くま麻呂) プロポーズ したる日いつと 覚えねど そひてたぐひて 幾十年来し よき人に よしとよき年 来るぞよき (本歌)淑き人のよしとよく見てよしと言ひし 山の民の 国のあれこれ あらためて 年の始めに きみにか学ぶ (注)山の民の国=アフガニスタンのこと。 梅の花 咲ける月夜に 雪持ちて 行かむと待てど いまだ降り来ず (注) (本歌)闇夜ならばうべも来まさじ梅の花 ヤカモチは 神にしなけど 雷の 上にし暫し 立ちてもありき (柿本人真似) (本歌)大君は神にしませば天雲の くまんパパ氏のブログはコチラ。 偐万葉・くまんパパ篇はコチラ。 3.修楽7036氏のブログに書き込みたる歌1首 君逝くや 折りたく柴の 夕けぶり むせぶなみだも とどめやかねつ (本歌)思ひ出づる折りたく柴の夕煙 4.アメキヨ氏のブログに書き込みたる歌1首 朝なさな見つつにあるや富士の山 甲斐びと羨し旅人われは (河内黒人) (注)アメキヨ氏のブログはコチラ。 偐万葉・アメキヨ篇はコチラ。 5.らふたまん氏のブログに書き込みたる歌1首 われ先の 思ひが招く 渋滞ぞ 急がば譲れ 合流車線 (譲長) (本歌)もののふの八橋の舟ははやけれど 6.IT-PLUS氏のブログに書き込みたる歌1首 634なる スカイツリーを 朝夕に 見つつや背子の 決意もあらた (20151104スカイツリー) (注)掲載の写真はIT-PLUS氏のブログからの転載です。 IT-PLUS氏のブログはコチラ。 7.真澄氏のブログに書き込みたる歌2首 夕暮れの しじまに咲ける 牡丹花 出で来ぬ月を 待つとやあらし おほなれる 牡丹の花は 夕暮れの かそけき風の 下にし見むや (注)上2首は真澄郎女のブログ日記に下記歌取り上げられたるに追和せしものなり。 やはらかき 風吹きゆける 夕暮れに 牡丹の花の 咲きてありけり (偐家持) 8.ボトックスマン氏のコメントに答へて詠める歌1首 えぞしかも すぎて増えれば かのししと 9.まりんばあくん氏のコメントに答へて詠める歌1首 寒風に 負けず咲きたる 蝋梅の 花とり持ちて 来たる君かな 10.龍水氏のブログに書き込みたる歌1首 まとかたは たなばたつめの さとなるや (注)まとかた=的形。松阪市西黒部町一帯の地の古名。 <参考歌>ますらをがさつ矢手ばさみ立ち向ひ 11.R・スズキ氏のブログに書き込みたる歌1首 浅草の 市のカフェにし 行きてまた しかとぞ見たる あきじこりかも (本歌)西の市にただひとり出でて眼並べず 12.赤い白狼氏のブログに書き込みたる歌1首 赤きとや白狼の色いかに 思ひてひと夜寝ずにありける (白い山部赤人) (本歌)春の野にすみれ摘みにと来しわれぞ 13.夢猫犬氏のコメントに答へて詠める歌1首 ナイスしたる ことはないすも これもまた えにしにしあれ ひととひ来たる お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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