カテゴリ:智麻呂絵画展
第206回智麻呂絵画展
今年最後の智麻呂絵画展となります。 今年は智麻呂絵画展は今回で9回の開催となりました。 出展絵画総点数は全84点でありました。 この1年、智麻呂絵画展にご来場下さった皆さま、コメントをいただきました皆さま、その他、絵の題材をご提供いただくなどご支援いただきました皆さまに心からお礼申し上げます。 どうぞ、皆さま、よきXmas、よきお正月をお迎え下さいませ。皆さまのご健勝、ご多幸をお祈り申し上げます。そして、来年も引き続き、智麻呂絵画展をご愛顧賜りますようお願い申し上げる次第であります。(智麻呂、恒郎女、偐家持拝) <参考>過去の智麻呂絵画展は下記からご覧下さい。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵の智麻呂絵画集写真はコチラ では、第206回展どうぞごゆるりとお楽しみ下さいませ。 先ずは、偐山頭火さんからの柿と燻製の絵であります。 (五条の柿 from 偐山頭火) この柿は偐山頭火氏が奈良県五条市を旅された折のお土産。 旅づとの五条の柿を三つ並べ 絵にかかすらむその秋の実を (偐家持) (本歌)たまきはる宇智の大野に馬並めて 朝ふますらむその草深野 (中皇命 万葉集巻1-4) (燻製 from 偐山頭火) そして、上の燻製は、偐山頭火氏が、趣味と言うか道楽と言うか、ご自身の楽しみとして、やって居られる「燻製」のお裾分けであります。 次は小万知さんからの蘭の絵であります。 (蘭 from 小万知) 小万知さんが真っ白な蘭の花持って 遊びに来たから今日は蘭記念日 (俵小万知) (本歌)「この味がいいね」と 君が言ったから 七月六日はサラダ記念日 (俵万智) 次は、ひろみの郎女さんからの水仙です。 (水仙 from ひろみの郎女) ご自宅の庭に咲いていた水仙を摘んで、絵の題材にとお持ち下さったものです。水仙は智麻呂氏のお好きな花の一つ。これまでにも水仙の絵を沢山描いて居られます。 水仙のその花にもが絵筆とり朝な夕なに描かぬ日無けむ (偐智麻呂) (本歌)なでしこのその花にもが朝なさな 手に取り持ちて恋ひぬ日無けむ (大伴家持 万葉集巻3-408) 次は、下仁田葱です。 故K牧師のご夫人から送られて来た下仁田葱です。K牧師とそのご夫人は共に、智麻呂氏にとっても恒郎女夫人にとっても学生時代からのご親友。K氏ご存命の時から、この時期になると下仁田葱が送られて来るのが毎年の恒例となっていましたが、K氏亡き後もご夫人が変わらずに送って下さっているという次第。 智麻呂絵画展のご常連様にはお馴染みの下仁田葱かと存じます。 (下仁田葱 from K夫人) 葱見れば 背子しおもほゆ 葱食めば ましてしのはゆ 下仁田ゆ 来たりしものぞ 絵に描けば 面影立ちて やあやあの声 (下仁田憶良) (本歌)瓜食めば 子等おもほゆ 栗食めば ましてしのはゆ いづくより 来たりしものぞ まなかひに もとなかかりて 安眠しなさぬ (山上憶良 万葉集巻5-802) 次も、智麻呂ご夫妻のご友人である五〇さんからのハムです。 (六合ハム from 五〇さん) 食べらくも見らくしもよし六合ハムを 絵にしぞなして年の暮れゆく (偐智麻呂) このハムの絵も、智麻呂絵画展ではお馴染みの絵であります。 親鸞の幼名は十八公麿と書いて「まつまろ」でありましたが、松という漢字を分解すると十、八、公となるから、「十八公」で「まつ」と訓ませたもの。もし、その時代にハムという食品があったら、もっと分解して「十八ハム」で「まつ」と訓む表記にしたかも、などと詰まらぬ連想をしているヤカモチ館長でありました。 次は、ゴッホの向日葵であります。 (ゴッホの向日葵) 勇敢にも巨匠ゴッホの絵の模写に挑戦されましたが、完成させるや風邪でダウン。ゴッホ、ゴッホと咳しきりであったそうな。幸い軽快されて今は頗るお元気でありますので、どうぞご安心下さい。 ソレイユのゴッホの祟りなるらむかゴッホゴッホとしばらくは寝し(咳麻呂) 最後は、シクラメン。 (シクラメン) このシクラメンは夫人の恒郎女さんが、お花屋さんで買って来られたものであります。智麻呂さんに、絵の題材にと、お渡しされる際に「出会いの時のわたしのようでしょう」と言われたのかどうか、また、それに対して智麻呂さんがどうお答えになったのかは存じ上げぬことであるが、とても丁寧に素敵に描かれています。 いつの時であったか、智麻呂さんは鉢も狭しと咲き群れるシクラメンを前にして、どうしてもそれが満足の行く絵に描けないという「シクラメン症候群」にかかられて、しばらくはシクラメンが苦手という時期がありました。 どうやらシクラメン症候群を克服されたことは、この絵からも、はっきりしたようです(笑)。きっと、出会いの時の恒郎女さんの面影をこの花に重ねつつ絵を描かれたのでしょう。ご馳走様でした。 以上です。本日もご覧いただき、ありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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