カテゴリ:花
今日から5月ですが、緊急事態宣言の期間が6月6日まで延長されることになってしまいました。
まあ、予想通りと言うか、そうするしかない状況なのは誰の目にも明らかなことでありましたから、驚くようなことではない。かくて、GW明け以降も外出自粛要請なるものが継続されるという次第。 不要不急の外出は差し控えるものの、足腰が弱ってしまっては、元も子もない訳で、心身の健康維持のためにと、三密に配慮しつつ散歩や銀輪散歩に励んでいるヤカモチであるが、先日(4月29日)は恩智川べりを八尾市恩智の少し先まで、昨日(4月30日)は枚岡梅林から花園中央公園とその周辺などを、銀輪散歩しました。銀輪散歩としては距離に大いなる不足ありですが、その分、上りの坂道を極力折り込むようなコース取りをして走ることにするなど、多少の工夫を加えたりもしましたが、どうしても「おざなり」になるようで、最近は筋力が低下しつつあるという事実は否めないよう。困ったことです。 それはさて置き、その際に見かけた花などを・・ということで、またも「花」の記事であります。 緊急事態宣言下のわがブログは、確実に「花」依存症になってしまっていますが、そういう人は多いようで、公園などでは花にカメラを向ける人の姿が以前よりよく目にするようになりました。 最初の花は、レンゲソウ。 手に取るなやはり野に置け蓮華草(滝野瓢水)のレンゲソウである。 この句の蓮華草は遊女のことを言っているのだが、ヤカモチのレンゲソウはそんな深い意味はなく、正真正銘のレンゲソウそのものである。 近鉄・東花園駅から南南東1km余のところにレンゲソウが一面に咲いている田があった。自宅からこんなに近い場所にこのように見事なレンゲ田があろうとは、思いもかけない発見でありました。 (レンゲ田) 友ところぶれんげ田に風そよ吹きて汽車の汽笛の遠く鳴るなる(中原中也) これは一昨日(4月29日)の記事に掲載した中原中也の短歌であるが、ヤカモチの場合は、こんな具合でした。 ひとり来て撮るれんげ田に風そよと 吹きてまたもやピンボケ写真(偐家持) それでも暫くレンゲと遊ばせて貰っているうちに、いくらかはましな写真も撮れました。 手に「とるな」のレンゲも、写真には「とるべし」であります。 (レンゲソウ) ※この写真はフォト蔵に登録する前にダウンサイジングしてしまったので大きいサイズの写真がありません。 <追記:行方不明の原写真が発見できましたので、遅ればせながらこれをフォト蔵に登録し、リンクすることができました。> (同上) 今や、人は群れること相ならずでありますが、花はさに非ず。 花なれば群れてこそ咲けコロナ禍を ひとり行く児の癒しともなれ (偐華) (同上) 花を見ていると無心になる。 ムシンが過ぎると相手が花だけに虫になってしまいますので、ご用心。 まあ、ヤカモチなどは既に何度も虫なっていますが、はっと気が付いてヒトに立ち返るという次第。かなり危ない状況です(笑)。 (同上) 久しぶりに、恩智川畔の、元・喫茶ナナの前を通りましたが、ご覧のように「Cafe de nana」の名も消されたのか覆い隠されたのか、ナナが見えなくなっていました。 (元・喫茶ナナ<左側の黄色のシェードの店舗>) (同上・在りし日の姿 2010年3月20日記事からの再掲載) <参考>喫茶ナナ関係記事はコチラから。 さて、本日のテーマは群れ咲く花です。 名前が不明なのですが、花園中央公園の一角で、こんな花を見かけましたので、紹介します。ちょっと見はキュウリグサに見えたのですが、接近してよく見ると花の形が違いました。 (名前不詳) 花園の 原に群れ咲く そこな草 (本歌)犬上の 鳥籠の山なる 不知也川 いさとを聞こせ わが名告らすな (犬上郡の床の山のいさや川の「いさ」ではないが、「いさ」<知らん>と言って下さい。私の名は告げないで下さい。) 本歌の方は「わが名のらすな」と、万葉的個人情報保護を訴えていますが、花には個人情報保護法の適用はありませんので、ご存じのお方からの通報をお待ち申し上げます(笑)。 (同上) これでは小さ過ぎるので、もう少し近寄ってみます。 (同上) (同上) <追記・注>小万知さんから、この花はノヂシャだとご教授いただきました。 <参考>ノヂシャ・Wikipedia ここまで大きく写すと、キュウリグサとは違うことは一目瞭然。 近くにキュウリグサも咲いていたので、その写真も後に掲載しますので、比較してみて下さい。 もう少し、この花の写真続けます。 (同上) (同上) 花の付き方も葉の様子もキュウリグサとは全然違う。 では、キュウリグサの写真です。 (キュウリグサ) キュウリグサは花の中心部が黄色なのが特徴。 (同上) キュウリグサという名は、キュウリのような匂いがするからということだが、指でもみ潰して香を嗅いでみたが、そんな感じがしなかった。 そもそもキュウリの匂いというのがそれほど特徴があるものでもないので、指についたものを嗅いでも、ヤカモチの鈍い嗅覚では嗅ぎ取れないということかもしれない。残る手段はこの草を口にいれて噛み潰してみるということになるが、これはまだ試していない。 (同上) 次の群れ咲く花は野草ではなく、あるマンションの庭の花壇に群れていた園芸種の花である。 (クリムソン・クローバー) 要するに、アカツメクサの園芸品種ということなんだろう。 ストロベリートーチという名もあるようだが、これは商品名であって、植物分類上の名前ではないのだろう。 まあ、苺の松明と言われれば、姿形と色から見て、なるほどとは思うが、それだけのことで、覚える気にはならない。 (同上) 次は恩智川の河川敷に繁茂のナヨクサフジ。 (ナヨクサフジ) (同上) 次は、左程には群れていなかったが、ことのついでにと花園中央公園のコマツヨイグサです。 (コマツヨイグサ) (同上) 群れとしては、周囲のコメツブツメクサの方がよく群れていますが、これもご愛嬌であります。 さて、下ばかり見ず、少し視線を高くしましょう。 すると、木に咲く花の群れも目に入って来る。 (カナメモチ) カナメモチの花ですな。 (同上) (同上) (同上) この花を最初に見た時は下のような蕾でした。 (同上・蕾) で、その中に一輪だけ開花し始めている花があり、 (同上) サンゴジュの花かとも思ったのですが、完全に開花すると、そうではなくカナメモチの花でした。 花は、蕾や開花し始めでは、何と断定できないことも多い。 更に、視線を高くすると、群れ咲いているのは、ハナミズキ。 (ハナミズキ・赤花) 薄紅色の可愛い花たち。 (同上) (同上) (同上) 白花のハナミズキも。 赤花の方は、コロコロと笑い合ったりして、さんざめいている風なのに対して、白花は静かにして、少し澄ましているような感じ、でしょうか。 (ハナミズキ・白花) 大空へ 心置きなく 飛んで行け おゝ白花の 花水木たち (偐水木しげる) (同上) ヤカモチはスッキリした感じの白花のハナミズキの方が、どちらかと言えば好みであるが、無邪気にさんざめいているような赤花の可愛らしさも捨てがたい。 赤と白 競ひ咲くかや 花水木 空の青さに いづれか似合ふ (鼻水木家持) (同上) ひとりあるを もとより好む われなれど 群れてならぬも いとはしきなり (孤群奮闘) 今日は群花特集でした。 オマケの余談。 軍歌と言えば、右翼の街宣車がこれを高らかに鳴らしながら走って行くのがお馴染みの光景である。時には「海ゆかば・・」と大伴家持の歌を流してもくれる(笑)。 先日は、何処からかは姿が見えないのでわからなかったが、「男なら、男なら、愚痴は言うまい、嘆いちゃならぬ・・♪」という随分と古い歌を鳴り響かせながら車が走って行くようで、風がその音を運んで来ました。「顔で泣かずに腹で泣け、男ならやってみな♪」と人々を励まし、頑張れという意味なのか、文句を言わず我慢せよという意味なのか、どういうつもりで流しているのだろうか。 軍歌ではないから右翼とは限らないが、コロナ的珍現象が色々と起こっているようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[花] カテゴリの最新記事
|
|