カテゴリ:偐万葉
偐万葉・ビッグジョン篇(その39)
今日は、久々の偐万葉記事です。 最近は、ブロ友さんのブログを訪問することも少なくなり、コメントを残すことも少なくなり、下手な「歌もどき」を作ることも減っている関係で、偐万葉記事のネタとしての歌の数もなかなか増えない、ということで、偐万葉の記事アップが間遠になってしまっています。 直近のものとしては、今年5月30日の「偐万葉・ふらの篇(その9)」になりますので、約半年ぶりの偐万葉記事となります。 偐万葉シリーズ第314弾、ビッグジョン篇(その39)であります。 ビッグジョン篇は昨年の3月以来ですから、1年8か月ぶりということになります。 <参考>過去の偐万葉・ビッグジョン篇はコチラ。 ビッグジョン7777氏のブログはコチラ。 偐家持が歩麻呂に贈りて詠める歌22首ほか 桜花 塵敷く道を なつかしみ 誘ふか来よと 風の吹くらむ (幻視家持) (本歌)橘の 香をなつかしみ ほととぎす 花散る里を たづねてぞとふ (源氏物語) (本歌)あゝ皐月 仏蘭西の野は 火の色す 君も雛罌粟 われも雛罌粟 (与謝野晶子) わが畑の 隣に咲ける 笹百合の いや年年に 見らくしよしも (百合笹麻呂) 笹百合の 咲きたる土地の いづくとも (本歌)夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の (本歌)玉くしげ みもろの山の さな葛 木曽殿と 向かひ合せの 小春かな (筆蕪蕉) (元句)木曽殿と 背中合せの 寒さかな (島崎又玄) 歩麻呂が返しの句 木曽殿を 知らぬ肩身の 狭さかな (歩孫) 夕食と いひて群れなす 人の列 黙し待つ花 くじらなりけり (夜道列樹) (注)花くじら=おでん屋の店名 (本歌)昨日といひ 今日とくらして あすか河 雪柳 植ゑしは父か 見よとかも ひともと畦に もみぢたりける 獺の 祭にあらね フィリピンの 女が魚 干す橋の上 (松尾魚蕉) (元句)獺の祭見て来よ瀬田のおく (松尾芭蕉) (本歌)あをによし 奈良の都は 咲く花の にほふががごとく 今盛りなり 大和なれば 笥に盛る飯を フィリピンの (注)第4句初案「店にしあれば」を「マニラにあれば」に修正した。 (本歌)家にあれば 笥に盛る飯を 草枕 飲み食ひの ならぬ花見も よしとわれ (注)偐万葉掲載にあたり、第5句は、初案「波たつらむか」を「波よすらむか」に修正。 (本歌)さくら花 ちりぬるかぜの なごりには 水なき空に 浪ぞたちける 舞ひ舞ひで きりきり舞ひと わが背子が ありふれて ある木と君の 言ふなるか (本歌)ぬばたまの 夜の更けぬれば 久木生ふる (元句)笠島はいづこさ月のぬかり道 (芭蕉「おくの細道」) 渡島それ 道とほければ 岬麻呂の ふみでのみ見る 大雪の山 (偐家持) (本歌)大江山 いく野の道の とほければ まだふみもみず 天橋立 タテ長は 歪むことあり ブログには 門前に 散りたるも見む 徒然に 西行の 草の庵の 跡とへば もみぢ葉照りて われのみありぬ (独歩麻呂) (参考句)露とくとく 心みに浮世 すゝがばや (芭蕉) 西行の 庵もあらん 花の庭 (芭蕉) (本歌)とくとくと 落つる岩間の 苔清水 くみほすほども なき住居哉 (西行) 偐万葉シリーズ記事一覧(1) 偐万葉シリーズ記事一覧(2) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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