カテゴリ:花
前ページの邂逅展の記事で触れた実の話です。
前庭の木にこんな実がいくつかなっていました。 (この実なんの実) 何の実だろうと写真に撮りましたが、初めて目にする実にて、名前が分からない。 喫茶店の女性に庭まで出て来ていただいて、何の実かとお尋ねすると、「マメガキ(豆柿)だと聞いています。」との答え。 豆柿は、以前、5人組ウオークで木津方面を歩いた折に柿農家の庭先になっていたのを目にしているので、どうもそれとは違うな、という気がしたが、品種によってはこのようなのもあるのかも、ということで納得し、帰宅してから調べてみることとしました。 (参考)豆柿の写真掲載の記事は下記です。 ※ー線部分は洒落ではありません(笑)。 夕々の会・葡萄柿 2017.11.18. 調べてみると、豆柿ではなく、ヒメガキ(姫柿)だと分かりました。 豆柿は別名を葡萄柿とも言うが、それに倣うなら姫柿は苺柿である。 カキノキ科カキノキ属ですから、柿には違いないようです。 別名というか、本来の名というか、そういうのがあって、それはロウヤガキ(老鴉柿、老爺柿)というのだそうな。ツクバネガキ(衝羽根柿)という別名を上げているサイトもありました。 中国浙江省原産の雌雄異株の植物で、結実するためには、雌株と雄株が近くにないといけないのだそうです。英語名はChinese persimmonというらしい。 もともとは浙江省の山奥に自生していてロウヤガキと呼ばれていたらしいから、本来の名はロウヤガキと言うべきかもしれない。 日本には、第二次大戦中に京都府立植物園の初代園長であった菊地秋雄氏によって持ち込まれたとのこと。 また、1985年に山口安久という人が中国からこの柿を導入し、観賞用園芸植物として、様々な新品種に改良して、多数の商品名(ブランド名)で売り出したことで、姫柿が普及したようです。 赤頭巾、赤とんぼ、朱筆、秋茜、吾妻紅など沢山の名が姫柿の品種としてそれぞれの写真と共に列挙されているサイトもありましたが、割愛です。 いずれにせよ、爺柿と姫柿とではイメージがまるで違う。 爺柿から姫柿という名になったのは、この植物にとって幸運なことであったと言うべきだろう。 まあ、上の写真の姿から言っても、爺柿よりも姫柿の方がこの実には似合いの名前ではある。それに、観賞用の実なら猶更で、お爺様よりお姫様がいいに決まっている。 隣では、割れザクロが大口を開けて大笑いしていましたので、ついでにこれも掲載です。 それにしても笑い過ぎ。こいつは、爺石榴かも知れない(笑)。 (ザクロ) 大口を 開けてな笑ひそ 過ぎたらば 爺といへども 容赦はせぬぞ (婆柿) (参考)花関連の過去記事は下記です。 花(4)・2020.4.~ 花(3)・2017~2020.3. 花(2)・2012~2016 花(1)・2007~2011 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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