カテゴリ:銀輪万葉
(承前)
中の橋のたもとまで戻って来たところで、橋を渡ると会津柳津駅であるが、県道151号をそのまま進む。道はすぐに左にカーブし、只見川に架かる観月橋が見えて来る。 (観月橋から眺める圓蔵寺本堂と仁王門) 観月橋の中ほどから圓蔵寺を撮ったのが上の写真。 手前に見える建物は町営の観光案内所である。 カメラを左に振ると柳津橋である。 (同上・柳津橋)<参考>柳津橋(国道252号)・Wikipedia 観月橋の東詰めにあるのが「きよひめ公園」。 きよひめ公園の道路向かいに駐車場のような空地があって、そこに赤べこがいたのでこれも撮影。 (きよひめ公園前の赤べこと圓蔵寺) こちらの赤べこは「父・福太郎」とある。圓蔵寺境内、鐘楼脇に居た赤べこは「母・満子(みつこ)」とあったから、二人(頭)はご夫婦のようですな。町営観光案内所、やないづ縄文館、道の駅のそれぞれに子どもたち(もうくん、あいちゃん、やなぎまる)が居るらしいが、見落としたか見ていても気にとめなかったかで、写真はありません。 きよひめ公園から川べりに下りる階段があり、これを下りると遊歩道があり、清姫橋という小さな橋が川沿いに架かっている。 (清姫橋)<参考>島津貴子・wikipedia 清姫橋というのは、昭和天皇の第五皇女・清宮貴子内親王に因んで名づけられた名称とのこと。 この付近が天然記念物のウグイが生息する淵だそうで、その碑が建てられている。 (天然記念物ウグイ生息地の碑)<参考>ウグイ・Wikipedia 弘法大師が、虚空蔵菩薩を彫った時の木屑を只見川に捨てたところ、多数のウグイとなって泳ぎだしたと言われており、今でも神の魚(霊魚)として大切にされているとのこと。 (ウグイ生息地) ウグイ生息地の碑の隣には、竹久夢二ロマン記念碑がある。 (竹久夢二記念碑)<参考>竹久夢二・Wikipedia 竹久夢二は何度か会津を訪れているが、昭和5年(1930年)夏に柳津を訪れ、地元の娘をモデルにして柳津の風景を数多くスケッチしているとのこと。記念碑に刻された歌はこれ。 みちのくの めぐしをとめは 魚淵の 魚にうの花 購ひにけり (竹久夢二) (同上) <参考写真> (夢二柳津風景スケッチ) ※この写真はみちのく悠々漂雲の記/福島県というサイト記事から借用しました。 きよひめ公園から中の橋まで戻ると橋の欄干に大清水(弘法清水)の説明板が掲示されていました。 弘法大師が錫杖で岩場をトンと突くと冷たい清水が湧き出たという大清水である。 橋を渡って銀山川に沿った細い通路を上流方向に入ると大清水がある。 (弘法大清水の説明板) 地元の人や旅行者が入れ替わりに水を汲みにやって来る。 (弘法大清水) かたわらに咲いていたブルーサルビアの花にモンシロチョウがやって来てとまりました。彼は大清水よりも花の蜜のようです。 (モンシロチョウ) 駅方向に戻ります。 (柳津道路元標)<参考>道路元標・Wikipedia 赤べこ通りの坂の上り口辺りに道路元標がひっそりとあった。 (坂上十良右衛門住宅) 赤べこ通りの坂道に沿って長谷川菓子店、稲葉屋菓子店、小池菓子店が三軒もあり、柳津名物のあわ饅頭、くり饅頭を販売している。 (赤べこ通り) 相次ぐ災害に困り果てた人々が「もう災害に”あわ”ないように」との願いを込めて「粟」でつくった饅頭を奉納したのがあわ饅頭の起源らしいが、今では災難よけの縁起物として柳津名物になっている。ヤカモチもあわ饅頭とくり饅頭各一個を稲葉屋さんで買い求めて食べてみましたが上品な美味しさの和菓子でありました。 (会津柳津駅前のSL展示) 駅を降りた時には、工事中の駅舎の工事用囲いシートに遮られて仮通用口とは駅舎を挟んで反対側にあったので気付かなかったが、SLが実物展示されていました。 SL展示の前が、会津バスと町営のコミュニティバスの停留所。駅舎の工事が終わると駅舎の前に移動するのかもしれないが。 (同上) (同上・説明板) SL展示を撮影したり、駅横の空地のブランコに坐ってタバコを喫ったりしているうちに、駅に人が集まり出した。駅ホームに入って列車を待つ。 (会津柳津駅・駅名表示) すると、さきほど道の駅での昼食時に出会ったご夫婦とホームで再会。 彼らも会津若松行き13時21分発の電車に乗られるということで、また一緒になりましたね、と笑い合う。 昼食の時は視線が合わずご挨拶しなかったが、ご夫妻の方もヤカモチに気付いて居られたようで、お昼も同じ場所でしたね、と奥様の言葉。 (会津柳津13時21分発列車の各駅発時刻) ホーム側からもSL展示が見えるようになっている。 (町営バスとSL展示) 柳津町民バス・ふれあい号と書かれた町営のバスが丁度やって来た。 さて、先ほどのご夫婦であるが、彼らは二つ先の塔寺という駅で下車されるのだという。そこには立木観音があって、それがぽっくり寺だというのでお詣りするのだという。 立木観音というとヤカモチは瀬田川沿いの大津のそれを思い浮かべ、ぽっくり寺というと飛鳥川沿いのお房観音を思い浮かべるのであるが、そういう話をすると長くなるので口にはしないことに。 後で、地図を見ると立木観音は塔寺駅から2.5km程度の距離。「5キロ程度のハイキングです。」と仰っていたのは往復の距離のことで、ヤカモチはその時は片道の距離かと思ったので、往復10キロとはご健脚なことだと思ったものでした。 塔寺駅でご夫妻をお見送りして、アトは窓外の景色を楽しみながらの列車旅であります。 (磐梯山・会津坂下~若宮間) (同上・会津高田~会津本郷間) 今日(11月8日)は、朝は雲の中であった磐梯山も、よく晴れてその全貌を見せてくれました。 尤も、上の磐梯山を撮ったところで、デジカメは電池切れ。下の磐梯山はスマホによる撮影です。 会津若松からは高速バスで新潟へ。西会津ICまでは記憶にあるが、いつの間にか眠り込んだみたいで、目が覚めたのは安田IC付近。以下は省略して、空路大阪へ。以上で、会津柳津散策終了です。(完) <参考>銀輪万葉・その他篇 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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