『平清盛』第30話>崇徳院怨霊
第30話『平家納経』「敗者となった方々の無念怨念も共に背負うていく…ことにもなりましょう」by盛国基盛がいきなりクローズアップされたと思ったらアッサリ退場。死亡フラグちうヤツだったのね…崇徳院、怨霊と化す―いやあ、当時はこうしたことが大真面目に信じられていたのだろうからさぞかし恐ろしい物語だっただろうけど現代に、まんまドラマ化してしまうのはどうなんでせう?井浦新さんの熱演は素晴らしかった。でも、思わず笑ってしまった視聴者も少なくなかったのではないか…と、ちょっと心配。最初に血の涙を流すあたりは良かったんだけど次の段階では絵に描いた様な幽霊の風情で…(^^;)まあ、確かに、あまりにも理不尽な崇徳院の人生だったので残された人々の罪悪感や、それ故の恐怖感は凄まじかっただろう。怨霊説は、その表れなんだろうな…それに、幾ら清盛達の周囲に不幸な出来事が重なったとはいえ全ての原因とされ、もはや人間ではなく怨霊扱いされてどこまで気の毒なんだ崇徳院!?という気もする。本来、怨霊というのは死んでからなるものではないのかな?なのに崇徳院は生きているうちに毒を撒き散らし、浄化する様に亡くなっていった。ツッコミどころとも言えるけど>ぉ霊魂不滅説を支持しない私的には却って納得いく気もする。人の心の内から発せられるパワーというのは凄いものがあると思うから。特に恨みや怒り等の黒い感情は…ただ、それが実際に人や物に影響を及ぼす程であるとは信じ難いけどね。冒頭で、穏やかに暮らす様子の崇徳院の姿が出てきたのでその後の変貌がより悲しかった。ドラマ終了後の解説によれば地元の人々に慕われていたそうだからあんな凄い最後ではなかったんだろうな。気の毒といえば、西行の扱いもナンダカナ…という気がする。基盛の死を嘆く清盛の姿には、ついつい貰い泣きをしてしまった。なのにその直後に西行が息を潜めて言うには「拙僧は確かに見たのです、怨霊の塊の如きものが空を行くのを」って、おい…だったら黙って讃岐に行って何かしてあげようよ~清盛の船に同行して読経で戦う気満々みたいな様子も何か能天気っぽくて何だかイマイチだよ~>私だけ?不幸な出来事が続々と…と言っても基盛は可哀想だったけど時忠は自業自得って気がするし嵐はコジツケっぽいし(酷つーか、あの嵐のシーンはイマイチ迫力に欠けたよね。役者さん達は頑張ってたけど、船はビクともしてないじゃん!って感じで>ぇとはいえ、清盛が盛国を「鱸丸」と呼んだところは良かったね。清盛って、良く言えば永遠のやんちゃ坊主、悪く言えば不治の中二病って感じだな(酷経典を作る過程が少しだけれど描かれたのが素敵だった。皆が写経しているところはギャグになってたけど(笑)絵を入れたり金粉を塗したり丹念な作業が映されて興味深かった。以前の曼荼羅もそうだったし芸術を芸術として見せてくれるよね。藤原忠通の死が崇徳院の陰に隠れてしまったのが、ちょっと残念。☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/683-59edfde5☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANK☆朝ドラ『ファイト』~『カーネーション』感想は「REVIEWの部屋」に纏めてあります☆やっくんち 【送料無料】崇徳院怨霊の研究 [ 山田雄司 ]価格:6,300円(税込、送料別) 平家納経「露」写し根付価格:14,000円(税込、送料別) 【送料無料】 あなただけの法華経 国宝「平家納経」図版解説つき / 阿部慈園 【単行本】価格:2,940円(税込、送料込)