テーマ:韓国!(17235)
韓国映画『イルマーレ』の米国リメイク版 "The Lake House" を先週台北で見た。
日本ではこの秋公開らしい。 Il Mare というのは「海」という意味で、海辺の家の郵便ポストが不思議なタイムトンネルになっている、というのがプロット。 大きさが郵便ポストなので、人間がタイムトラベルするわけではないが(それをやったらドラえもんになってしまう)、手紙がタイムトラベルできてしまう。 オリジナルの韓国映画で「海辺の家」だったのが、米国版では「湖畔の家」になった。 だから The Lake House なのだが、このリメイク版を日本では韓国映画の題名をそのまま使って『イルマーレ』と題して公開するらしい。 そのほうが営業的にはいいのだろうけれど、「どうせ日本人はイタリア語の意味なんか分かりゃせんのじゃけん、よかろがね」(←松山辯)という、しけた料簡が見え見えで、どうもイヤですね。 台北での中国語題名は『超越時空的情書』。 「時をかける少女」をもじれば、「時をかけるラブレター」と訳せようか。 韓国版の俳優は、激しさを抑えてキュートにきめた全智賢(ぜん・ちけん)さんと、こちらももろに韓国顔の李政宰(り・せいさい)さんだった。 李政宰が、のっけからひとりでスパゲティーをつくってワインを傾けるところが、ずいぶんオシャレで、「へえぇ……韓国人がこういうシーンを受け入れるようになったんだ」と軽い驚きを感じたのを覚えています。 米国版は、Sandra Bullock と Keanu Reeves が主人公の2人を演じていて、しっとりと大人の仕上がり。 映画評の礼儀として、ストーリーは書けませんが、結末の仕上りぶりを比べると、わたしは米国版のほうがいいと思った。 韓国版のほうは「ふしぎな戸惑い」が画面にひろがって今後の展開を想像させる構成。 米国版は若干ストーリーを変えていて、最後が炎のように盛り上がるんですね。 どちらが好みかは、人それぞれでしょうね。けっこうこれで性格判断ができるかもしれない。 いずれにせよ、脚本のオリジナル性というポイントを除外して評価すれば、米国版のほうが完成度は高い。さすがにカネのかけ方も違いますし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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