二酸化炭素100グラムに占める炭素の重量は何グラムでしょう。
直感で、何グラムくらいでしょう。 わたし、炭素が70グラムくらいあるかなと思いました。 炭素は固体で重いだろう; 酸素は気体で軽いだろう ―― という単純発想で。 隣の席の同僚に聞いたら、 「え? 炭素が50グラムくらいですかね。いや、もっとあるかな……」 なんでこんなことを急に書くかというと、 5月初めから社内の隣の部に移ったら、 会計学の本を読んだり「炭素税」について調べたりと、読み物も変化しましてね、 で、きょうは「炭素税」の基礎を勉強していて、うなってしまったのです。 さぁて、正解は? ……なんと、100グラムの二酸化炭素に占める炭素の重量は 27.29グラム、つまり 27グラムちょい しかないのですよ。 のこりの72.71グラムは酸素の重さです。 いやぁ、意外でしたね。ちょっとした「トリビア」じゃないですか。 それでね、 それを逆に計算すると、 100グラムの炭素を燃やしたら、366.4グラムの二酸化炭素ができてしまうのですよ。 炭素の原子量(原子1個の質量)が 12.0107 酸素の原子量が 15.9994 ですから、 CO2のなかのCの割合は 12.0107 ÷ (12.0107 + 2 × 15.9994) = 27.29 % と計算できるのですねぇ。 そしてその逆数が 3.6643 あ、これって、難関校の中学入試の問題に使えませんかね。 ないしは、高校入試の楽勝問題として……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
kamiogi さんのように質問されたときに、おもわず
「二酸化炭素の1気圧、摂氏0度のときの100グラム分の容積」 というふうに勝手に補って回答すると、墓穴を掘りそうですね。 「容積」というからには、気体でしょうか。 でも、固体(ドライアイス)100グラムの体積を答えるべきかもしれないし……。 その場合でも、温度によって体積は変わってきますね。 (Jun 9, 2007 07:52:49 AM)
次の問題です。
「鉄1トンを作るのに必要な鉄鉱石の量は?」 よくある答えは「1.5トン程度」。 豪州・ブラジル産の鉄鉱石の含有率は60-70%ですので、含有率の逆数の約1.5が答えになります。 これが中国産の鉄鉱石の場合には含有率は30%といわれているので、答えは「3トン程度」になります。 悪乗りしてもう一問。 「鉄1トンを作るのに必要な石炭の量は?」 これも、「1トン弱」といわれますが、これは含有カロリーと製鉄所の熱効率に左右されるはずです。 日本鉄鋼連盟のホームページに「地球温暖化対策への取組みに関する見解 -ポスト京都に向けた提言-」というページがあります。中国鉄鋼業のエネルギー原単位は日本100に対して中国120、米国120、ロシア 125 と記載がありました。IZUMIさんの関連分野と思います。お勧めします。 (Jun 14, 2007 06:03:35 PM)
高校の化学のごく初歩的の問題です。高校の教科書を忘れては困ります。
(Jun 25, 2007 07:53:50 AM)
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