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カテゴリ:ファンタスティック・パロダイス
(1)おむすびころりん おむすびを穴に落とすと中から歌が聞こえて来た。 「おむすびコロリン、スットントン。」 おじいさんが穴に転がり込んでみると.....? 「おじいさんコロリン、スットントン。それー!ああおいしかった!」 (2)水戸黄門 「えーい、控えおろー!この紋所が目に入らぬかあ!」 一同驚きつぶやいた。 「何それ?」 「先の副将軍水戸光圀公にあらせられるぞー!」 一同「誰それ?」 両手の人差し指をツンツンさせながら所在なげに、しょぼくれた爺さんが突っ立っていた。 (3)フランダースの犬 「ねえパトラッシュ、僕疲れちゃったよ。」 ネロはそう言うと目を閉じようとした。天使達もそろそろ出番だと雲の上でスタンバイを始めた。 しかしパトラッシュはピカピカの教会の床の上で前足をヒラヒラさせながら踊っていた。 ネロは言った。 「何でそこで踊ってんの?ここで誰もが皆、泣くところなんだよ。」 「だって俺フラダンスの犬だろ?」パトラッシュは澄まして言った。 ネロは虚しくなって一人で泣いた。 (4)ロミオとジュリエット 「おおロミオ!あなたは何故ロミオなの?」 ジュリエットは悲痛な面持ちでロミオに問い掛けた。 ロミオは極めて事務的に答えた。 「それはあなたがジュリエットだからです。」 「あっ、そ?」とジュリエット。 その後、両家は納まる所に納まったのは言うまでもない。 (5)あしたのジョー 「立つんだ!立つんだ、ジョー!!」 あやじさんの必死の叫びに、たった今まで宿敵力石徹と壮絶な打ち合いを演じた矢吹ジョーは渾身の力を振り絞って一度沈んだマットから立ち上がった。 「ハイハイお疲れ。でもちょっと遅かったねー。もう10カウント行っちゃったよ。」 いやに明るくにこにこ顔の力石に助け起こされ。 「なんだ、歯が立たないじゃん。」 (6)スーパーマン 「ロイスが危ない!」 ハンバガーを頬張っていたクラーク・ケントは胸にSのスーツに素早く着替えてスーパーマンとなり、ハンバガーショップからいざ飛び出そうとしたその瞬間、後ろから太い腕がスーパーマンのスーツの首根っこを引っつかみ、おやじが怒鳴った。 「おい!お勘定。警察に突き出すぞコラ!」 スーパーマンはどうあがいても太刀打ちできない程の力でねじ伏せられ頷いた。 「はい、ごめんなさい。」
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