こちらは 映画や小説などの感想文（レビュー）です。

ﾜﾀｸｼは、最近、硬水に凝っている。
硬水とは、ミネラルウォーターのことだ。
ミネラルウォーターには、（いわいる湧き水のだが）硬水と軟水があって、
カルシウム、マグネシウムという種類のミネラルをたくさん含んでいる
のを硬水、少ないのを軟水のと呼ぶ。(ﾐﾈﾗﾙｳｫｰﾀｰの条件には、自然界から
の湧き水というのがあるから、水道水の塩素等を人工的に抜いたのはﾐﾈﾗﾙ
ｳｫｰﾀｰとは呼ばない。)
日本のミネラルウォーターは、どれも軟水。フランスやカナダで吹き出す
湧き水は、硬水が多い。
硬水は体に必要なミネラルを豊富に含むため良いのだが、この水を使って
お茶、ご飯炊き、スープなどのダシ取りをしても駄目。素材の味が出ない
から。

硬水は、水の分子と分子の隙間にｶﾙｼｳﾑやﾏｸﾞﾈｼｳﾑなどのﾐﾈﾗﾙがぎっしり
詰まりきってしまっているから、茶葉の"味の分子"が入り込めないのだ。
よって、お茶がよく出ない。
その点、軟水はスカスカだから味の分子が移りやすい。そのため美味しく
できる。

また硬水でも“とても硬い”超硬水は、乳幼児が飲むと歯が黄ばむことが
ある。これは強烈。

ﾜﾀｸｼは、この強烈な超硬水を2週間近く続けて飲んでいる。
以前、超硬水は、一般的な商品でなかったため量販店での入手が困難で
あったが、最近はちらほら置いてある。
町田の西友スーパーにも「コントレックス」と「クールマイヨール」が
置いてあったので二つとも買ってみた。
まずはコントレックスから飲んでみた。これは中硬水に位置するエビアン
の5倍の硬度。
う～ん、まずい！水というより薬だな。
それでも2日かけて1.5L平らげた。
次はクールマイヨール。これはエビアンの５.5倍だ。
持ち上げると、同じ1.5Lペットボトルでも、軟水より重く感じるのは
気のせいか。飲んでみると・・・
・ ・・赤さびの鉄鍋に入れっぱなしの雨水みたい（泣）
これは超越しすぎだ。ﾜﾀｸｼには無理。パッケージの女神が氷の微笑みを
浮かべているように見えた。

そんなわけで今はコントレックスを飲んでいる。
相変わらず美味しくないが、直感的に、ﾜﾀｸｼが求めていたものと判断した。

何故そこまでして超硬度にこだわるのか。
水分とミネラルの補給目的は勿論だが、それだけなら軟水の美味しい水と
サプリメントで事足りる。
しかし、ﾜﾀｸｼは可能な限り人工栄養食品を摂りたくないのだ。
大地が育てたものを食べ、山脈が浄化した水を飲み、木々がつくる酸素を
吸って生きていたい。
未来の地球に、そういう希望を持ちたい。


横尾けいすけ