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2006.04.14
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カテゴリ:動物行動学 進化論
足の指の骨は、踵(かかと)に向けて長く伸びている。
骨格だけ見ると、人の手と足は、一見とても似ているが、著しく違うのは、親指の生えている方向である。
手の場合、親指は他の四指に対して直角近い角度で生えているが、
足の場合、他の四指と同じ方向に親指が生えている。
ヒト以外の多くの霊長類の手は、ヒトの足のように親指が四指と同じ方角を向いている。
ヒトが手を器用に使えるのは、この親指の生える方向のお陰だ。
一部の進化論学者には、「ヒトは、器用に使える指を獲得したことで、大脳を大きくせしめたのだ」と仮説している人がいる。
指で色々、器用な工夫を繰り返すと、脳が活性化するのだという。
実際、老人に指の体操をさせると元気になる。
しかし、進化論学者のいう、脳が巨大化するまでに、本当に影響するだろうか。
例えば、わたくしのご先祖さまは何代上っても百姓だと思うが、日本の下級民の凄いところは、大部分が早い時期から、箸という、世界的に見れば器用極まりない道具を利用しているということだ。
(筆もそうだが、筆を使えたのは一部の上流民だけだったので、除外。)
それだけ箸を使い続けた割には、他の民族に比べ脳が進化しているとは思えない。
勿論、日本人にも天才はいるが極一部であって、総じて外国人に比べて長けているとは到底思えない。
だから、たくさん器用に指を使うと脳が活性化はするかもしれないが、進化まではしないだろう。

上記の進化論学者の話は、「仮説」の紹介。
我々大人は、しばしば「仮説」や「常識」に惑わされる。
「偉い人が、こう言っているから。」とか、
「きっと、こうなるに決まっている。」とか。

それを拭えぬ限り、人は加速度的に老いるであろう。

40歳の誕生日を前に、己への戒めである。


横尾けいすけ





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最終更新日  2006.04.14 18:33:26
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