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2011.11.25
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カテゴリ:お薦めの本
さよなら、またね
「さよなら、またね」
中島 未月 (著) TOMOYAARTS (絵) PHP研究所(発刊)


 ♪   ♪   ♪   ♪   ♪
内容(「BOOK」データベースより)
最愛の家族や友人を失ったとき、また自分自身が死の不安に直面したとき、私たちは死とどう向き合えばいいのでしょうか?
この物語は、龍の子と少年のふれあいを描きながら、「死」そして「生きること」について考えた絵本です。心に深くしみこむいのちの物語。
 ♪   ♪   ♪   ♪   ♪ 


 この絵本は、facebookで知り合った友人の塩川こず恵さんから紹介いただいたものです。

 そういえば、私は子どもの頃から、漠然と死を恐れていました。

 それは小学校に入学した年の夏だったと思います。私は遊び場である近所の野原で、野犬の死体を発見したのです。当時は今ほど社会の衛生状態も良くなかったので、その野犬は数日間放置されていました。「汚いから触るな」と大人達から忠告されながらも、私はそれに興味を持ったのです。
 横たわるその肉体は、話しかけても棒で突いても、反応が全くありませんでした。他の犬のように吠えかかることもなく、力無くじっとしているだけでした。そして、数日のうちに傷んで異臭を放つ犬の形をした肉体を見るにつけ、私はこう思ったのです。
「死とは、生きる者と真逆の方向に突き進むことであり、死ぬと、もう誰とも会えなくなるのだ。」
その認識結果は私にとって恐怖でした。親兄弟や友人、その誰とも会えなくなるという孤独は恐怖でした。
 それ以来、私は死を恐れました。恐いから健康であろうとし、無謀な行動を慎むようになったのです。

 しかし、本当でしょうか。死者と生者は二度と会えないというのは本当でしょうか。肉体と同じように、魂まで傷むものでしょうか。形がなく、物体ですらない魂が腐敗したり息絶えたりするものでしょうか。
そういう疑問を私が抱くようになったのは、自分の父が脳卒中の後遺症で寝たきりになった二年前からです。近い将来、父がこの世と別れをするとき、私の少年時代と同じような恐怖心を持ってもらいたくなかったのです。幸い父は、心の準備を整えた様子で、日々を安心して病室で送っています。

 この本には、友達を失った少年が登場します。
彼が龍の子から教わったことは・・・。
 子どもから大人まで、どうぞお読みください。
きっと恐怖も薄らぐでしょう。


横尾けいすけ Yokoo Keisuke
mail to keisuke450@gmail.com







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最終更新日  2011.11.26 00:02:27
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