ワディム・レーピン ヴァイオリン・リサイタル
ちゃんと都知事選と衆院選の投票をすませ→サントリーホールへ。グリーグ: ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調 op.13ラヴェル: ヴァイオリン・ソナタ ト長調バルトーク: 狂詩曲第1番 BB94a(※)ショーソン: 詩曲ラヴェル: ツィガーヌ(アンコール)ポンセ:エストレリータ クライスラー:中国の太鼓出演:イタマール・ゴラン(Pf)N響とのシベリウスに行けなかったのが、つくづく残念。それでもこのリサイタルのチケットを持っていたので、あまり悔しがらなかったのだけど。レーピンは、以前は「テクニックが勝っている」ヴァイオリニストだと思っていましたが、今は違いますね。彼の精神性が伝わってくるような気がします。ラヴェルのツィガーヌは、最後に持ってくるだけのことはありました。なんていうか、ゾクゾクする演奏でした。昨今流行りの荒れ狂うようなノリの演奏家もいいけれど、極細の線が舞台からホール後方にピンと張られているかのような緊張感があって、昨今の彼の演奏が好きです。伴奏のイタマール・ゴランのテクニックもすごい。もはや‘伴奏’とは言えない強さで、レーピンくらいのソリストでないとゴランの方が目立つかもしれません。最強のコンビで聞けてよかったです。