歌劇「ドン・カルロス」東京芸術劇場コンサートオペラvol.2
長らく、体調不良と仕事の混迷(と愛犬の死亡)から立ち直れませんでした。でも、そろそろ「ちゃんと生きているのか」と確認されることが多くなったので、ブログ記載を再開します。気分直しにテンプレートなど変えてみました。さて、6日はマシューボーンの「白鳥の湖」を途中で切り上げてこちらへ。あの「白鳥」は何回見ても飽きないほど好きなのだけど、ヴェルディのオペラの中では一番気に入っている「ドン・カルロス」が1日だけの上演とあらば、シアターオーブで「白鳥」前半だけ見て、それから池袋へ向かったのでした。指揮:佐藤正浩管弦楽:ザ・オペラ・バンドドン・カルロス:佐野成宏エリザベート:浜田理恵フィリップ2世:カルロ・コロンバーラロドリーグ:堀内康雄エボリ公女:小山由美宗教裁判長:妻屋秀和修道士:ジョン・ハオティボー:鷲尾麻衣天の声:佐藤美枝子レルマ伯爵:ジョルジュ・ゴーティエコーラス:武蔵野音楽大学(合唱指揮:横山修司)パリ初演版(フランス語全5幕[日本初演])*演奏会形式私のお目当てはカルロ・コロンバーラと佐野成宏さん。特に佐野さんの甘い声が大好き。この二人の調子は最初は万全とは思えなかったけど、後半は安定してきて予定どおり楽しめました。それ意外では、浜田理恵さんのエリザベートと妻屋秀和さんの宗教裁判長も、なかなか聞かせてくれました。浜田さんは威厳のある歌いっぷりで最後のアリアをキメましたし、妻屋さんはやはり楽譜を持たないところが得点が高い。エボリ公女の小山さんは、ちょっと残念だったと思います。熱唱に会場は沸いていましたが、金切り声になってしまってツラかったです。オケはこんなものかもしれません。先般、某ガラで東フィルのワーグナーを聞いてからは、ちょっとやそっとでは文句は言わないことにしました。ただ、演奏会形式ということは、音楽がぐっと前に出てくるので、それには荷が重かった気はしないではないです。