カンブルラン&読響 マーラー「大地の歌」
5月にはカンブルラン指揮で聴けなかったので、7月こそはと思っていました。指揮:シルヴァン・カンブルランアルト:エカテリーナ・グバノヴァテノール:ミヒャエル・ケーニッヒハイドン:オラトリオ「天地創造」から序奏ヴァレーズ:砂漠マーラー:交響曲「大地の歌」マーラー・イヤーなので、全曲生で聴く年にしようという些細な決心もしていました。エカテリーナ・グバノヴァも出演することですし。しかし、最上階の後部って、時間がないときに走って上がるには、まさしく‘心臓破り’。ギリギリに到着したのですが、汗は噴き出すわ息はあがるわで、最初のハイドンはそれどころではありませんでした。それこそ乾いた砂漠のようなヴァレーズになってやっと落ち着いてきました。前半は全然聴いてなかったな・・・と反省しつつ席を立とうと思っていると、あれ?またハイドン「天地創造」を繰り返すではありませんか。天と地の間に砂漠があってもいいですけどね。「大地の歌」は、実はそんなに聴きたいというほどではありませんでした。カンブルランだし、グヴァノヴァだし、チケ代も高くないしという感じで聴きにいったのです。もうちょっと勉強して臨めばよかった。歌詞は中国詩の翻訳したものから構成されているんですね。李白のものから・・・とされているのが第1,3,4,5楽章。日本語訳を読んでいても世界観がやはり違うのですが、五音音階が聞きとれたのはこのせいだったんだと気付きました。読響よりテノールとアルトの2人の歌手の歌唱に集中していました。声はやはりグヴァノヴァの方が安定していて、豊かでほっとするものがありました。