マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団(11/11)
ヨーヨーのコンチェルトにヤンソンス&バイエルンとあればきっと客席は埋まっているだろうな・・・という予想が大きく覆され、そのこと自体にびっくりした。ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 B191ワーグナー:オペラ『タンホイザー』序曲(ドレスデン版) :楽劇『神々の黄昏』から「ジークフリートのラインの旅」、「葬送行進曲」 :楽劇『ワルキューレ』から「ワルキューレの騎行」(アンコール)J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011から「サラバンド」J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009から「ブーレ」1、2ハイドン:セレナードワーグナー:オペラ『ローエングリン』第3幕への前奏曲ヨーヨー・マ(Vc) サントリーホールとはいえ、P席だとチェロのソロが聴きとりにくい。でも・・・最安席のここでも11,000円なんだけど。。。久々のヨーヨーを楽しみにしてたのに、不完全燃焼気味。席のせいだけでなく、ヨーヨーはおとなしくなったような気がする。彼は主役気質(?)だなと感心したほど、アンコールでサービス。2曲目など、オケのメンバーのチェロを拝借して演奏した。借りたチェロの音色は洗練されてなくて、楽器が違うとヨーヨーの音もこんな感じなのかと、逆効果だったような気がしないでもない。その後、打楽器の奏者がトライアングルをヨーヨーに差し出してた(笑)。休憩後はワーグナー。このオケの自家薬籠中の物という感じだ。「世界最高峰の完璧なオーケストラ!」というのが今回のチラシの謳い文句だったけど、それを実感させてくれる。弱音が美しい。。。P席(=金管のすぐそば)なのに弱音で響かせることができるんだわ!と感動。ヤンソンスの指揮で、スタイリッシュでスマートなワーグナーだった。でも、ヨーヨーより拍手が少なく、不思議な気持ち。このワーグナー・ピースの構成は、聴衆にはメインディッシュと思えなかったのでは?ヨーヨー付きの日をわざわざ選んだ私も、ブラームスとチャイコの日にすればよかったかな・・・と思わないでもなかったもの。