新国立劇場「テンペスト」(5/18)
シェークスピア作品の上演となれば、はずせません。古谷一行と長谷川初範というイケメン・オジサマズも楽しみでした。作:ウィリアム・シェイクスピア翻訳:松岡和子演出:白井 晃美術:小竹信節 音楽:mama!milk演奏:生駒祐子 トウヤマタケオ 清水恒輔キャスト:古谷 一行、高野 志穂、羽場 裕一、伊礼 彼方、野間口 徹、櫻井 章喜、碓井 将大、河内 大和、山野 史人、田山 涼成、長谷川 初範、原 金太郎、大林 洋平、近藤 隼、平良 あきら、林 浩太郎、野坂 弘、依田 朋子、福島 彩子、酒井 幸菜やっぱり、今回の一番の見ものは、新国立中劇場の設備をフルに活用した装置。ダンボール箱が中劇場舞台奥までずっと続く様は、壮観です。どこかの物流業者のセンターのような感じ。たくさんのダンボール箱の1つ1つが何かを表わしているんでしょうか。この舞台奥まで続くスケール感をどこかで感じたことがあるなあ・・・と一瞬考えたら、思い出しました。昨年ベルリンでみた“トンネル・リング”の装置の奥行感と同じ。演劇の舞台装置としては、このスケールのものは見たことがありません。不思議な音楽がずっと流れているのも、ファンタジー性を強めていたと思います。テープでなく、mama!milkが舞台の上で演奏しているのですが(決して舞台端でなく)、それが違和感なく存在して、時には途切れたりしながらもずっと静かな音楽が流れていました。肝心の演技そのものは、誰が突出しているという感じがしませんでしたが、古谷さんの声がTVほどには舞台で通らないのが、魔法を使うプロスペローとしては残念でした。