カテゴリ:営業感覚
^-^◆<営業>話の 切り出し法……[5] 片地 「次の『ニ』ってのは、 何ですか……?」 阿武 「ああ『ニ』ですね……、 ニュースのニです」 片地 「ああ、ニュースですか。 これは分かりやすいです。 様々な事件とか事故とか、又、政治面・経済面とかの ニュースなんかですね……」 阿武 「まっ、そういうこと……」 片地 「阿武さん、私、この話材が一番かと思ってましたよ」 阿武 「えっ…?……ああ、なるほど、気候や道楽の話題に 比べて、話題の重要度が高いと思ったわけですね……」 片地 「ええ、直感的に…………」 阿武 「理知的に捉えると、確かに片地さんの言う様になるかも しれませんね……。このアイデアを考えた人は、 『気を合わせる』という事に重きをおいて、 多分に感覚的な面を意識したのでしょうね……」 片地 「なるほど……わかります。時候の挨拶がトップなので、 老若男女を問わず自然に入っていけるな……とは、 思いました」 阿武 「ニュースも、さっきあなたが言われた新聞掲載の 事件や、政治・経済情報などのジャンルの他に 文化・スポーツ面もありますね」 片地 「はい、ミュージックCDの売上とか……、世界的な アーティストの来日とか……スポーツ行事各種……」 阿武 「相手の方の好みに合わせて、話題を出すと、 もっと効果的でしようね。……演歌好きの年輩の方には 『キヨシ』のヒット情報とか……はははっ……、 サブちゃんの方かな?」 片地 「有名人の訃報とか、少年犯罪なんかも………」 阿武 「まぁ、新聞をよく読んだりテレビのニュースを通じて、 情報を仕入れておくことです。暗いニュースは、 その時の営業の状況によっては避けた方がよい場合が ありますね……」 片地 「以前、雪印の不祥事について、話を出したら、 相手の部長さんの親戚の人が、雪印の会社の上層部 の人とかで、ちょっと、ドキッとした事があります」 阿武 「そうそう、そういう事もありますからね。相手が切り 出されてからにした方が良い事も多いですね……」 片地 「新聞・雑誌の情報といえば、行きつけのおでん屋の ママさんに凄い人がいましてね…………」 阿武 「ほう………?」 片地 「開店前の時間に仕事の関連で飲んだ、ツケを払いに 行った事があるんですよ。そしたら、丁度、本屋さんが 配達に来てましてね」 阿武 「本屋さん………?」 片地 「ええ、ウチの事務所にも配達してくれる本屋さん なんです。カウンターに置いてある本を見て、ちょっと 違和感がありましてね」 阿武 「ほう………、どうして?」 片地 「それがですね『エコノミスト』とか『財界九州』 後は、設備技術関係の何とかいう、科学技術的な 月刊誌が2、3冊……、後は、経営関連の月刊誌 だったんです……」 阿武 「ほう………?確かにおでん屋さんのカウンターでは、 珍しい物かもしれませんね……」 片地 「ええ、それで、帰り際に聞いてみたんですよ。 旦那さんは、技術関係の方ですかって………。 ご主人に頼まれているものと思ったんで………」 阿武 「おっ……なるほど」 片地 「そしたら、ウチには旦那は居ないけど、お店の旦那様の 大半が、近所の設備技術研究センターのお偉いさん だからって……いう答えなんですよ。 …………びっくりしました」 阿武 「……ママさんは独身だったんですね。……で、その 研究センターのお客さんが店で読むわけだ。独りで 来られた時なんかに………ね」 片地 「いえいえ、違うんです。ママが読むんですって………」 阿武 「えっ?そんな専門書……分からないんじゃない?」 片地 「ええ、そう思ったんですけど、失礼だから言いません でした。言えませんよね…………」 阿武 「何なんでしょうねぇ……?」 片地 「ママさんが言うにはですね……、……あくまでも ママさんの言葉ですよ……『自分はバカだけど、 大切なお客様の仕事位には、興味を持ってないと 失礼ですもんねぇ』……ですって……」 阿武 「………ほうー」 片地 「………それで、もう一つ…………、 『お客さんが話される言葉の百万分の一でも理解したい ですもんねえ……』って言われたんですよ……」 <続> ========================================================================== ◆◆ホームページランキング(暮らし・生活--ライフスタイル)に参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 一票お願いします。ランキング表を見に来て下さ~い ◆◆クリックして~~ ( ^-^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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