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^-^◆群盲象を撫でる 「群盲……ですか?」 「そう……、複数人の 目の見えない人って、 意味だ……」 「……で、象を撫でる?」 「まっ、例え話だ……。 教訓的逸話だな……」 「……」 「五人の、目の見えない人達が集まって『象』の話になった」 「みんな、象を知らないんですね……」 「そう、まだ、誰も一度も象に出会った事はなかった……」 「……なるほど……」 「……で、これからは設定だが……、一人ひとりが象に 触って見る事になった訳だ…………と思いなさい」 「はいはい……動物園に行って……ですね」 「一人の盲人は、丁度、鼻を触った訳だ」 「……鼻を……?」 「そして、その人は言う……。象って『大蛇』ようなものだ」 「……あっ、なるほど」 「また、もう一人は、胴体の部分を触った……」 「はぁ……、それで?」 「象とは、『壁』の様なものだと言い切った……」 「……壁ですか?……ふーん……」 「そして、今一人は、耳を触って見た……」 「……耳……」 「そして、言った……象とは『大きなキノコ』のような物……」 「……お化け茸……ですね……はははっ……」 「そして……、もう一人の盲人が象の足を触って言った。 象とは、間違いなく『柱』のような物だと……」 「……柱……ねぇ……」 「最後に、残ったもう一人は、尻尾に触ってみて言った……。 象って『細い紐』のようなものだ」 「なるほど、部分部分としては言い当てていますよね。 ……うまい例えです」 「うん、……ところが、実際の象を知っている人からみると、 全部、当たっていない訳だ……な」 「……ええ、……確かに……」 「部分だけを見て、判断して、あたかも全体であるかのように 表現する愚かな行為に対する、教訓だ……」 「なるほど…………」 「こういう事って、けっこう、日常的にある話だ……な」 「……もう一度集まれば良かったんですよね……みんなで」 「……えっ?」 「だって、自分が見たもの、聞いたもの、触ったものから、 類推するって、通常の人間なら当たり前の事ですよね」 「そうだな……必ずしも人は一気に全てを見れるものでは無い」 「……でも、自分が体験したものだけで、全体を想像すると、 間違う事も多いわけです」 「うん、……だから、この教訓はその愚を避けよと言っている」 「……でも、みんな凡人だから、通常は、なかなか、 象全体を触るという発想は難しい」 「…………だから、だから、教訓であるわけだ」 「意見を交換すれば良いんですよ……我々凡人は……」 「……うん?」 「その五人の人達が、自分の意見を持ち寄って 意見交換していたら、もう少し、実像に近い形に なったと思います」 「…………」 「我々凡人は、ついつい、部分からのみ全体を類推してしまう 訳ですから、まぁそれは仕方ないとして……、 次のステップで……意見交換をすれば良いんですよね」 「……うーーん、なるほど。……うん」 「『三人寄れば文殊の知恵』ですから、五人ならそれも 追い越しますね。ははははっ……(^。^)」 「へへっ……教えるつもりが教えられたよ……(-_-)」 ============================================================================ ◆◆ホームページランキング(暮らし・生活--ライフスタイル)に参加しています。 他にもステキなブログがありますよ。 一票お願いします。ランキング表を見に来て下さ~い。 ◆◆クリックして~~ ( ^-^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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