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![]() ランキングに参加しています。クリックお願いします。 ![]() ^-^◆ むかつく & キレる・言葉で考える世代の違い[3] 阿武「紀長さん……、でしたよね……。 さっきから黙って聞いておいでですが、 何かおっしゃりたい事あるのでは……?」 衛品「ああ、そう、そう、紀長さん、どうぞ……」 紀長「いゃー、どうも……、ありがとうございます。 けっこう面白く聞かせて頂いていますよ。 私は『きれる』という言葉の話に関心を持ちました」 阿武「……ほうー……『切れる』にね……」 紀長「私が若い人のこの言葉を聞いたときに、 頭に浮かんだ言葉があります。 それは『堪忍袋の緒が切れる』という言葉です」 阿武「……なるほど。 その『切れる』は……昔からある……」 ![]() 紀長「堪忍袋の緒というものはですね……、 人が歳を重ねると共に太く大きくなっていって、 それにつれて胆っ玉もちょっとやそっとでは動じない ものとして、形作られるというのが私の感じ方です……」 衛品「ふーん、堪忍袋の緒か……昔から良く聞く言葉ですね。 ……でも紀長さん、堪忍袋と肝っ玉って 関係あるんですかねぇ…」 紀長「ええ、肝っ玉もキモって言う位だから、 肝臓のイメージですよね。 ……いわゆる内蔵だし、よく言われる五臓六腑ってものも 堪忍袋に包まれているのではないかって考えたんですが、 無理がありますかねえ……」 阿武「ご存知のように、 五臓六腑が煮えたぎるという表現がありますね。 これは、怒りの極限を表した言葉です。きれる直前、 堪忍袋の緒が切れる直前の表現かもしれませんね。 堪忍袋の緒がだんだん強く鍛えられていくにつれて、 五臓六腑(肝っ玉)もちっとやそっとでは動じないレベル に形作られていくという考え方ですね……紀長さん……」 ![]() 紀長「……ええ、堪忍袋の緒というのは、 若いうちはつまらないことですぐ切れます。 ホントにたいした事では無い場合が多いです……。 しかし……、歳を重ねた人が切れたら……、 それなりの重みがあって、こちらサイドも反省させられ ます。多かれ少なかれ誰でも切れるのでしょうが……、 堪忍袋の緒は、内臓と感情とをつなぐ生命線で、 その人そのものではないかと想像してしまいます……」 阿武「…………」 紀長「私は、堪忍袋の緒を肥やすというか……、 太くする為には自分が『がまん』することが大切だと 感じています。そうすることによって、自分と相手とが 身も心も『理解』できるのだという道筋を 示す必要があると考えています。 ……かく言う私も結局は色々な局面で『がまんが足りん』 というのが実態ですがね。ははははっ……」 阿武「うん……。言葉について話し合うことは、 実に興味深いことですね。 紀長さんとは今日で二度目ですが、今、紀長さんの、 お話を聞いているだけで、ひとつの言葉に対する感じ方の 違いを凄く思い知らされます……。 こういうところから、お互いが意識しない内に誤解や 気持ちのすれ違いが発生していくのでしょうね………」 紀長「えっ?阿武さん『堪忍袋の緒が切れる』という事に 関してですか……?だったら、ぜひ阿武さんとの感じ方の 違いを聞かせて下さい。 私の場合は相手や状況に応じて堪忍袋の緒を切ったり つないだりしたいと、いつも思っています。 なかなかそうはなりませんが……」 <続く> ランキングに参加しています。クリックお願いします。 ![]() ![]() ================================================= お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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