カテゴリ:ほのぼの とした 話
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![]() 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 ![]() ^-^◆ ロマンティックな恋人同士 <Revival> 「おいおい、何を朝からニヤニヤしてるんだ……?」 「わかりますか? ……実は、昨日ちょっとした事がありましてね………」 「なんだお前……、思い出し笑いか……。 昔から『思い出し笑いはエッチ』っていうぞ……」 「そんなんじゃありませんよ………」 「じゃー、どんなんだ?」 「いえ……、夕べ、彼女からですね……………」 「おっ、一人前に彼女が居るんだ……」 「そりゃ僕だって居ますよ。……彼女くらい」 ![]() 「簡単に言うな<`~´> 居ない奴もいる……。 …………で?」 「いえね、夜、携帯の不在着信、聞いたんですよ……」 「わかった、それが彼女からだな?」 「……と、いうことです。 『今車で走ってるけど、月がとってもきれいだから、 知らせたかった』って……言ってるんですよ。 『天気が良いので、大きくてくっきり見える』ってんです」 「なーんだ、そんなことか。お前達も暇やなぁ……」 「それでぇ……時間もあんまりたってなかったんで、 部屋から、外に飛び出したわけです。きれいでしたねぇ。 すごく明るいお月さんでした。…………見ました?」 「見るか! サスペンス劇場で頭ひねっとったわい……」 ![]() 「……で、ですね。じっと見てたら……、 ……彼女もまだ、今見てるかなって思ったんですよ。 そしたら、凄い事に思えてきて………」 「何が……? 何が凄いんだ……? 」 「だってそうでしょう。 彼女とは、数十キロ離れてるんですよ。……それがですよ。 全く物理的に同じ物を同時に見ているわけですよ。 凄いでしょう……」 「お前……、柄に似合わず、結構ロマンチストなんやなぁ……」 「こんな事って他にあります? 地上では考えられませんよね」 「……………(太陽も星も一緒やないか。 富士山だって見えらあな)……………<(`^´)>」 「ねっ、無いでしょう? それに、月がもし、もしですよ、大きな鏡だったら、 彼女の顔が映って見えるかもしれんのですよ。……ねっ。 ……そう考えてたら、じーんとしてきましてね……」 ![]() 「分かった。……で、彼女に電話をした。 そして、話しながら一緒に月を見て盛り上がったってわけだ。 いいねぇ~若い者は…………」 「ところが、電話しなかったんですよ。」 「えっ? なんで?」 「……なんか、もったいないようで……」 「……もったいない?」 「ええ、……この、自然が与えてくれたダイナミックな ドラマに、文明の利器など噛ましたくなかったんですね。 彼女の声が聞こえてくるような気がしましたからね。 いやぁ、きれいな月でした……………。 ……月鏡……」 「はいはい、ご馳走さん…………(^。^) さぁ、出かけるぞ。仕事、仕事……」 「よおし! 今日も頑張るぞ!」 …………メデタシ、メデタシ………… (^-^) 人気ランキングに参加しています。良かったらお願いします。 ![]() ![]() ====================================================== ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 14年間蓄積した本ブログの一部を抜粋して本にしました。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中巻・下巻)』です。 それぞれ200円です。(^-^) AMAZON公式サイトで「愛ことば」で検索して下さい。 良かったら、どうぞ。よろしく、お願いします。 『愛ことば・心の散歩路(ビジネス編上巻・中・下巻)』 ![]() ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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