日々是徒然

今朝は白金の古寺まで行って、エッセイを寄せてくださったご住職の撮影。白金高輪駅って、地上に上がるの初めてかもしれない。えーと、魚らん坂と古川橋の間あたりだね。遠くから眺めた記憶のある見知らぬ高層ビルがガンガン建っていた。このあたりも、ちょっと前まで麻布十番同様、陸の孤島だったのに、変われば変わるものだ。
おお、クィーンズ伊勢丹がまるでパリによくある、道が鋭角に交わる三角地帯の建物のように、尖がって建っている不思議。そして日経BP社はこんないいところにあるのか！
それにしても暑い。寺までの７～８分の道のりが、果てしなく遠く感じる。でも、以前なら、途中でしゃがみこんでしまうほど、歩くだけで動悸バクバク、眩暈、震え、吐き気に襲われたのに、それがない。漢方止めて正解、か。信頼していた女医さんだっただけに、ちょっと残念。今回の結果は、一応報告しておいたほうがいいのかなあ。

古い庭と建物が残る江戸観音三十三箇所札所でもある龍源寺は、丁寧に手入れされた松の木と、雅やかに茂った野の花が対照的な美しさをかもしている。そして、苔むした土！　そう土だよ！　コンクリートじゃなくて、ちゃんとした土に、小さな穴がたくさん。蝉～～ミーンミーンミーン！　億ションが立ち並ぶ、坪1000万はくだらないであろうこの土地で生まれる蝉～！！　完璧な抜け殻ひろっちゃった。久しぶり。なんか唐揚げみたいでおいしそう。カルシウムだし、猫のお土産にしよう。

和尚さんという人種は、汗をかかないのかな。青光りする重たげな襦袢に紗の袈裟姿はなかなかなまめかしい。あ、樹生かなめさんの坊主にヘンタイ行為するBL思い出しちゃった。
その後、病院へ血清検査の結果を聞きに行く。そしてやっと異常の箇所が確定。あとは９月２日の超音波でその内容が判る。夏休み以降、微熱が続くのと眠れないこと以外は、わりと元気に仕事しているけど、それはやっぱり代謝異常のせいらしい。うふふ。嬉しいことに、食べても食べてもやせていく病気。いや、喜んじゃいけないんだけどさ。キングの「痩せゆく男」思い出しちゃったじゃないか。
とりあえず動悸亢進も治まって、80～100/分で安定。

ふとお風呂のあとしみじみ我が肉体を鏡に映してみたら、田舎帰ってちょっと太ったかなと思ったのに、横が妙に薄い。お腹もお尻もぺったんこじゃないか！　胸は元からないから、これじゃヒラメみたいだよ。おおっ、どうも最近パンツがずり落ちると思っていたらやっぱりやせていたんだな。ウエスト計ったらリアルで60センチ切っていた（笑）。なのに、二の腕と太もものタプタプがなぜ消えない？　脂肪は代謝亢進しても燃えてくれないわけ？

とりあえず薬を全とっかえ。エコー検査終わるまでまだ暫定だけど服薬治療開始。３種類しかない（そのうち２つは成分は同じ）薬は、いずれも副作用が山ほどあって、合わない時はすぐ切り替えるそうだ。どれも合わなかったらアウト。手術は伊藤病院で。
まあ、大概１つぐらいは合うらしいけど、治療期間が３～５年と長い。なんかそれだけでもう鬱陶しい。別に取ってしまっても問題のない器官なら、いっそさっぱり取ってしまおうかな。
でも、今はなるべく手術は避けるのが標準治療らしく、医者の経験した患者の中では、数年先まで予定が入っている芸能人が、症状抱えて仕事はできないからと、即断で手術したそうだ。
手術となると入院が必要だから、その間仕事が休めるとか、ふとどきなことも考えてしまう。だって１回の入院手術費用と、５年分の薬の費用とじゃ、どっちが高くつくかわかんないしなあ。

午後は午後で、部内会議、デザイン会議、夜は対談の取材。原稿は明日アップ。死ぬる……。８時過ぎに会社もどったら、ライターさんが遊びに来ていたので、ミーティングルームが閉まっていることを口実に、プロントへ逃げる。夜だけお酒だすチェーン店だけど、なんかここ、変なお酒が多いなあ。カクテル類がみんな微妙。
ビール+ジンジャーエール+パッションフルーツの種のツブツブ入りを飲んでみる。なんか見た目が汚いなあ……。でもとりあえずうまい。
１時間ほど次の付録の打ち合わせをして、会社に戻って仕事再開。
もおお月曜からこんなに働かせないでよ！　私病気なんだから！　帰宅12時。