|
テーマ:ニュース(99572)
カテゴリ:外国人・多民族社会
不法滞在で国外退去処分が確定したため、在留特別許可を求めていた埼玉県蕨市のフィリピン人夫妻と長女に対し、法務省は長女しか在留を許可しない姿勢を示した。
これは政府として当然の判断なのだが、この件に関するマスコミの報道姿勢にはどうも偽善に満ちた無責任な体質を感じる。「かわいそうだから、在留を認めてやれ」みたいな姿勢なのだが、政府が感情に流されて法を曲げるわけにはいかない。 そんなことをしたら、「どんなに不正な手段で入国しても、日本国内で子どもさえ作れば(出産すれば)そのままいられる」ってことになっちまう。 日本に不法入国・不法滞在する外国人はゴマンといるのだから、一家族に情けをかけて〈悪しき前例〉を作ることは絶対にできないのだ。マスコミの連中だってそんなことわかっているはずなのに、こういった件に関していつも、「政府は無慈悲で冷酷だ」みたいな報道の仕方なのだ。 このフィリピン人夫妻はそれぞれ1992、93年に他人名義の旅券で入国し、06年に一家で強制退去を命じられている。他の国なら投獄されていてもおかしくないのだ。それに、日本で生まれた長女だって両親がフィリピン人だから日本国籍がない。にもかかわらず、政府は長女については在留を認めている。十分に温情的だと思う。 マスコミは、長女が中学生であり、日本生まれで日本語しか話せないことを強調するが、彼女の苦境は日本政府のせいではない。あくまでも彼女の両親に責任があるのだ。長女を利用して、不法でも日本に居続けてやろうという考えが両親にまったくないと言えるだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[外国人・多民族社会] カテゴリの最新記事
|