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テーマ:小咄(2)
カテゴリ:小咄
生まれてこの方、殆ど病院に罹ったことがない明治生まれの村田一三さん(仮名)。
正月に食べたり飲み続けてお腹の調子を悪くした。 それが月が替わってもまだ続いていた。 心配した妻のカメさん(仮名)に何度も何度も勧められ、しぶしぶ病院へ行って薬をもらってきた。 その日の夕食時。 食事中にフト箸を置いて、もらってきた薬を飲み、また何事もなく飯を食い始めた。 それを見たカメさん、 「どうして食べている時に薬を飲むのおかしいよ」 言われた一三さん、思わずむっとして、 「どうして食べている時に薬を飲むのって、薬袋を見てみろ」 薬袋には「食間に服用」とあった。 「食間」とは朝ご飯と昼ご飯の間のように「食事と食事の間」のこと。 ご飯を食べている間、「食事の間」だと理解(むしろ誤解という方が正解かもしれない)していたのであった。 この話は実際にあった話。 モデルは今は亡き、私の両親であります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年04月11日 10時13分57秒
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