団塊倶楽部

風は少しありそうだが、天気は晴れて歩くのには良さそう。

歩く格好に換え、カメラを背負って玄関を開けたら風は思ったより強い。

しかも雪のようなあられのようなのがポツポツと。

今日の散歩は中止。

代わりに散歩で出会った人のことを思い浮かべた。

道路には雪もなく、田んぼの畔も見えてきて、待ちかねたように歩く人が

目立ってきた。

何気なしに見たり、すれ違ったりするが顔や背丈が違うように歩き方も人それぞれ。

出会った人の中で名前が分かっているのはほんの２～３人。

そのうちの１人が中学の同級生のS。

歩き方と格好で後姿でも、すぐSとわかる。

余りいい身なりでなく、「ぶらっぶらっ、ぶらっぶらっ」と両肩を上下に揺すりながら

のっそのっそと。

Sは荒れた日は別として１年を通して歩いている。

時々出会えば昔の頃のバカ話をして大笑いしたり。

同級生といえど気心が合う人と合わない人も。

Sはまあ合うほうかも。

２歳後輩のIにも時々出会う。

Iは時には「ちゃかちゃか、ちゃかちゃか」と急ぎ足で。

時には「のっそのっそ、のっそのっそ）と。

Iも１年を通して歩いている。

ご近所のおばあちゃんAさん。

Aさんとっても元気なおばあちゃんで良く歩いている。

その歩き方は両手を後ろにして少し歩いては立ち止まり、また歩くことを

繰り返す。

「とこっとこ、とこっとこ」といったところ。

お友達なんだか時々２～３人でペチャクチャお喋りしながらも。

思うにこれが一番健康の元かも。

名前も知らないBさん。

見た感じではまだ若そう。

Bさんは前傾姿勢で腕を大きく振り、わき目もふらずにひたすら歩く。

若いから健康のためというより、トレーニングのためだろうか。

足が不自由なCさん。

見た目は痛々しいがすれ違う時、その頑張りに自然と頭が下がる。

自分もまだまだ頑張らなきゃと。

何時も犬を連れて歩いてるEさん。

若い女性のよう。

Eさんは犬のペースに合わせているよう。

ちゃかちゃかと歩いてた思えばしばらく立ち止まったり。

種類は分からないが結構、大型犬なのですれ違う時はちょっと怖い。

他にも夫婦なのか何時もペアで歩いている人。

ラジオを聴いたりやスマホを見たり。

こちらがアイサツしても知らんぷりの人も。

人の歩き方は様々です。

誰でも何時かは歩けなくなる。

歩けるうちはせいぜい歩き、すれ違う時は爽やかに挨拶を交わして

行きたいものです。