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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:東宝特撮映画
1960年に東宝で公開された「電送人間」は 「透明人間」「美女と液体人間」に続く 変身人間シリーズ第3作として制作されました。 ある日、遊園地で殺人事件が発生した。 被害者はブローカーの塚本で犯人の姿は そこには無く確認出来なかった。 この事件に興味を持った新聞記者の桐岡(鶴田浩二)は 同一犯人による第二の殺人を目撃する。 被害者は旧陸軍の軍票に書かれた 殺人予告状を握って死んでいた。 現場近くの焼跡からは不思議な円筒を廻転する 冷却機械が発見された。 桐岡は小林警部(平田昭彦)と共に犯人を捜査、 殺された二人の男と軍隊時代に一緒だった 大西と滝を訪ねた所、終戦時に 仁木博士と須藤を生き埋めにしてしまった事実を知る。 ここで冷却機械の線で一人の男が容疑者として浮かんだ。 軽井沢で牧場を営む中本伍郎(中丸忠雄)であった。 そして第3の犯行予告が滝に送られてきた 深夜12時に滝を殺すというものであった。 甲府在住の滝の身辺には警戒網が張りめぐらされた。 その頃、軽井沢では桐岡と中条明子(白川由美)が 中本をマークしていた。 滝は予告通り殺されてしまったが 中本はその頃、桐岡達の近くに居た為アリバイは 成立してしまった。 しかし小谷牧場を捜査した桐岡らは機械室を発見。 仁木博士が半身不随で倒れていた。 そこには物体電送機が九分通り完成されていた。 中本の正体は須藤であり復讐の為 電送機を使いあらゆる所に瞬間移動し 殺人を実行していたのだ。 電送された須藤の体は電気ノイズで身に纏っている為 副作用として電送人間は肉体が滅びるというものである。 そして第4の犯行が予告されるのであった。 この「電送人間」に出演した鶴田浩二は 特撮映画初出演となった貴重な作品であるが 鶴田浩二は東宝の社風と合わなかったのと この映画に無理に出演させられた事により 東宝から東映に専属契約を移籍する事になり、 電送人間役の中丸忠雄は無表情で幽霊的なイメージで この役に挑み、その後試写を見た所ゾッとしたそうで 次作にあたる「ガス人間」に出演依頼が来た際、 思わず断ってしまい暫く干されてしまったそうです。 にほんブログ村 電送人間(DVD) ◆20%OFF! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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