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2010.09.10
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野獣死すべし.jpg


大藪春彦の小説「野獣死すべし」を東映が映画化。
第1作は東宝が1959年に仲代達矢を主演に映画化し
続編である第2作目も東宝が15年後に制作した
1974年に藤岡弘を主演に映画化しましたが

今回は東映が松田優作を主演に第1作をベースに
戦地を渡り歩いた元カメラマンが翻訳の仕事で
身を隠しながら一匹の野獣となって
管理社会の安穏とした生活に
犯罪で挑む姿を描いた作品であります。

ある夜、警視庁の岡田警部補(青木義朗)が
殺害され拳銃が奪われた。

そして数日後に秘密賭博場が襲われ三千万円が奪われた。
岡田警部補の部下だった柏木(室田日出男)は
執念深く事件を追った結果、1人の容疑者像を割り出した。

その男とは元・通信社の戦場カメラマンで
現在、翻訳の仕事をしている伊達邦彦(松田優作)

彼は戦場で覚えた巧みな射撃術と
冷徹無比な頭脳を持つ野獣そのものであった。

伊達は次の標的を銀行に定め、綿密な計画を企てるが
厳重な防犯体勢の元では単独犯行は不可能であると判断し
自分に相応しい共犯者を欲する様になる。

ある日、自分と同じ野獣の血を感じた真田徹夫
(鹿賀丈史)と出会い、以後行動を共にするようになった。

現金強奪計画を真田に伝えた伊達は
彼を伊豆山中で拳銃の扱い方を教え、更に
動く標的として恋人・雪絵(根岸季衣)の殺害を強要した。

そして二人は銀行襲撃を決行するが
伊達に思いを寄せる華田令子(小林麻美)が客として
偶然居合わせるという予期せぬ事態が起てしまった・・・

この映画で主演の松田優作は本格的な役作りをしており
まずクランクイン前に「役作りのために少し時間が欲しい」として
しばらくの間、スタッフと音信を絶っている。

その間に松田は10kg以上減量で体重62kgまで落とし
更に頬がこけて見える様に上下4本の奥歯を抜いた。

約1ヶ月後、撮影所に現れた松田の痩せ細った姿に
監督の村川透が激怒し口論を始めたという逸話もあり
松田は役になりきる上では身長が高過ぎるという理由で
可能なら足を5cm程切断したいと真剣に語っていたそうです。

また脚本を担当した丸山昇一と原作者の大藪春彦が
伊達のキャラクター描写について対立しており

まず大藪が伊達を野性的なタフガイとして位置付けていたのに対し
丸山は原作が書かれた時期とは時代の様相が違うと鑑みて
80年代の若者から感じ取った掴みどころがない
陰湿で不気味さを持った人物として伊達を描いたのでした。

この様に「野獣死すべし」は対立の中から生まれた
不朽の名作でありました。


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Last updated  2010.09.10 22:32:05
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