ロッキー刑事（木之元亮）殉職後、七曲署が新たに迎えた
大胆不敵な奴、強烈なファッションの熱血漢・ボギー刑事！！

ロッキー、長さん（下川辰平）を失いガランとした一係、
山さん（露口茂）は皆に「ボスがまた変なの拾ってきた」と
説明する。

そのボス（石原裕次郎）が推薦してきたのは広島出身で
感受性が強く猪突猛進型の春日部一（世良公則） であった。

彼は七曲署初出勤前にひょんな事からチンピラと喧嘩してしまい
警官から事情聴取されてしまう。
一係着任早々、春日部がメンバーに尋ねたのは
警察学校何期生であり、自分より先輩のドック（神田正輝）には
敬礼をし、同期で同い年であるジプシー（三田村邦彦）には
友達感覚で喋り、後輩に当たるラガー（渡辺徹）には
先輩風を吹かせていた。

春日部は自家用車ルノーで捜査活動を行う為に警察無線の
受信機を搭載しており、また大の広島カープファンで
ジャイアンツファンのドックと詰まらない論争をするのである。

またハンフリー・ボガートに心酔しており、事件解決後に
一係のメンバーに自らボギーと呼んでほしいと頼み込む、
しかしボスからはゴルフのボギー（規定の打数より１打多く
チョンボと呼ばれている）の方だと釘を刺された。

ボギーには広島在住の姉・正子（有吉ひとみ） がおり
経営している店にはカープ関連の写真やグッズが多数並んでいる。

このボギー刑事の設定は警官に捕まり変わった出社という
ジーパン（松田優作）と同じで、マカロニ（萩原健一）が持つ
型破れな行動に近いキャラを作り、テーマ曲を元の音源に戻して
放送１０年目にして原点回帰を狙った事となりました。

その結果、神田・三田村・世良・渡辺の４人をアイドル刑事
カワセミ時代と呼ばれる黄金期を迎えテレビ情報誌・芸能誌の
グラビアを飾った。

またゴリさんが最後に面倒を見た新人刑事でもあり
医者嫌いのボギーに考え直させたドックに教育係りを
バトンタッチさせた瞬間でもあった。




～ゴリさん殉職～

その押しの強いキャラクターから「ゴリ押しのゴリさん」と
呼ばれた石塚誠（竜雷太）

射撃の腕は警視庁刑事の中でも随一の実力者で
ライフル銃での狙撃もたびたび任される。
その反面、人を傷付けたくないという思いから
普段は拳銃に弾丸を装填していない。

新人刑事の教育係としてベテランの風格を持ち
七曲藤堂一家の長男の異名を持ち
どんな危険な状況でも真っ先に先人切って行動する
頼りになる男でもあった。

石塚の最初の恋人は小林道代（武原英子）で
結婚の段取りも決まり山村夫妻を仲人にする事になっていたが
第200話で道代の叔父（小林昭二）が犯罪に関わり破談。

そして大学の研究機関で助手をしている
麻生晴子（水沢アキ）と出会い
耳が不自由な晴子に対し手話で熱心に接し、
心が通じ合うようになる。

その後、婚約し結婚を控えていたがある日
覚醒剤が七曲所管轄内の矢追町にて出回ってしまい
中毒者が多発するという事件が発生する。

石塚は主犯と思われる戸川組をマーク、捜査したところ
覚醒剤密造工場を発見。
しかし、その工場付近に住んでいる人々は戸川組の
報復を恐れ石塚には協力せず追い出そうとしていた。

だが石塚の情熱が伝わり住民は協力し見事摘発した

しかしその直後、覚醒剤中毒者が放った凶弾が
石塚に命中、倒れてしまう。

救急車で運ばれる途中、石塚は藤堂と晴子に看取られ
殉職してしまった。

本作は「太陽にほえろ」初の９０分スペシャル番組となり
放送１０周年を記念しての特別枠となり
また再放送を考慮し６０分バージョンも存在するのである。



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