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テーマ:映画レビュー(890)
カテゴリ:アクション映画
![]() 東宝任侠映画“暗黒街シリーズ”の第1弾として 1956年に公開されたのが「暗黒街」である。 心臓が悪いため病院で人間ドックの御厄介になった 古谷組の組長である古谷恒次郎(志村喬)が 自宅に戻って六郷の鉄(杉山昌三九)岡部(宮口精二) そして庄司隆夫(鶴田浩二)ら幹部と退院祝いしていた。 庄司は古谷組の新顔だが頭の良さで忽ち兄貴株に 伸し上がった男で古谷の信頼も厚く キャバレーの経営を任されている。 古参の鉄や岡部にしてみれば庄司が憎らしくてならず 折があったら殺す機会を狙っているのである。 しかし古谷組長が突然苦しみ出し岡部ら幹部に 「病院の河野先生を呼べ!」と喚くので 庄司が迎えに行くと相手は意外にもインターンの 女子医学生・河野弓子(青山京子)だった。 庄司はある日、往診に来た弓子を古谷の自動車で 鎌倉まで送る事になったが弓子が欲しいと思っている レントゲンの機械を買えないと歎くので大いに同情した。 ![]() 一方の鉄は古谷の妾・夏江(根岸明美)と関係ができ 庄司がそれを嗅ぎつけると鉄に古谷組長の女に手を出す事を 承知しないと凄味を聴かせるが夏江の方は一向平気で 庄司から五万円の金策を頼まれると 二つ返事で引き受け古谷からせびり取って来るのだった。 庄司はそれを弓子に融通したが二人の仲を疑った夏江の 嫉妬から庄司は鉄の拳銃で撃たれ古谷組に担ぎ込まれた。 古谷組長は弓子に重傷の庄司の手当を命じ 二人を一室に監禁してしまった。 だが古谷組長が突然卒倒し、庄司は弓子を逃がし 最後の力を振りしぼって警視庁の熊田捜査主任 (三船敏郎)を呼び出すのだった。 この映画は後に岡本喜八がシリーズ化する “暗黒街”シリーズのプロパガンダ的な作品であり ヤクザ、任侠映画といえば東映を思い出すが 東宝の場合は、どちらかというとギャング的な 任侠映画となっているのが特徴である。 ![]() ![]() ![]() にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 ![]() 【25%OFF】[DVD] 暗黒街列伝 GUNS AND GANGS お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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