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テーマ:特撮について喋ろう♪(4371)
カテゴリ:東宝チャンピオンまつり
テレビの普及が本格化した1969年、 東宝は邦画の斜陽を受け深刻な興行不振に陥り この危機を脱するため「東映まんがまつり」の形式で 自社の看板である怪獣映画のプログラム興行を検討。 東宝は従来の怪獣映画を短く編集して アニメと同時公開し春・夏・冬と子供たちの休みを狙い 怪獣のチャンピオンであるゴジラ、 男の子アニメのチャンピオン「巨人の星」 女の子アニメのチャンピオン「アタックNO1」を 一緒に東宝で公開するというコンセプトから 「東宝チャンピオンまつり」と名付けられた。 この「チャンピオンまつり」の名称には 文字通りゴジラと他の怪獣達がチャンピオン決定戦を 映画で繰り広げるという意味合いが含まれている。 当時ブームとなっていたスポ根物アニメを主幹とし この年の冬休み興行として新作映画 「オール怪獣大進撃」に「コント55号_宇宙大冒険」 アニメ「巨人の星」を加え公開されるに至った。 また年3回の興行を満たすため第二回興行からは 過去のゴジラ作品のリバイバル上映が組み込まれたが 当時の興行規定から再上映は封切版と同じ尺で上映しないと 上映館との取り決めのため再編集版が制作された。 このため再上映ゴジラ作品は短縮版公開となり ネガフィルムの複製予算を省くため 保管してあったオリジナルネガを 直接裁断・編集してしまった。 この第1弾となったのが1970年・春の “東宝チャンピオンまつり”で公開された 1962年制作の「キングコング対ゴジラ」であり 同時上映は「巨人の星 大リーグボール」 「アタックNo.1」「 やさしいライオン」である。 この「キングコング対ゴジラ」は 観客動員数1255万人を記録し海外映画も含め 歴代12位をマークしており、1977年・春の “東宝チャンピオンまつり”でもリバイバルしている。 しかしキングコング対ゴジラのカット部分だけは 長年不明扱いでソフト化の際も「チャンピオンまつり」版が 標準化されてしまい、完全版は「幻の作品」などと 文献に記されてきた。 後にカット部分が次第に発見され 1984年に発売されたビデオソフトではレンタル上映用の 退色した16ミリポジフィルムの映像でカット部分を補ったものが オリジナル復元版と銘打ってリリースされた。 また初版レーザーディスクでは編集作業途中の物が 誤って製品化されてしまい回収されるという事態も起きている。 現在では復元・色調統一・音源のデジタル処理を施され オリジナル全長版としてDVDやブルーレイのソフトが発売するが 完全版の復元フィルムによる劇場での上映は いまだ実現できない状況である。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 【送料無料選択可!】東宝チャンピオンまつり / 特撮 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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キングコング対ゴジラのタイトルはよく知っていますが
本編は見たことないんですよね この強力なインパクトを持つ画像も初見ですが、これはあまりにも素晴らしい!! (2012.11.19 23:53:21)
東宝チャンピオンまつりの「キングコング対ゴジラ」。
さすがに、映画は見てませんが、偶然ブックオフか京都古書まつりの「100円均一コーナー」に、当時のパンフレットを発見! 汚れもさほどなく、綺麗な状態だったので、すぐさまレジへ持っていきました(笑)。真ん中の見開き部分に、「怪獣8体」(右側)と併映作品の「巨人の星」「アタックNo.1」「やさしいライオン」の6枚のカラーカードが閉じてあったり、裏表紙が、なぜか「迷路遊び」になってたり…と、非常に興味深かったですね!(ちなみに、パンフレットの映画紹介ページは、全てセピアカラーです) (2012.11.20 01:38:32)
てらまさん
>キングコング対ゴジラのタイトルはよく知っていますが >本編は見たことないんですよね 絶対おもしろいです! 是非、お子さんに見せて下さい^^ >この強力なインパクトを持つ画像も初見ですが、これはあまりにも素晴らしい!! これはパンフレットの画像です。 かなりインパクトありますよね (2012.11.20 21:22:50)
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