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テーマ:映画レビュー(890)
カテゴリ:映画・必殺シリーズ
![]() 「必殺始末人」3部作が終了してから1年後の 1999年2月、新・必殺仕事人の登場人物である 三味線屋・勇次を主役に据えた映画が 「必殺!三味線屋 勇次」である。 晴らせぬ恨みを晴らす仕事人・勇次(中条きよし) 勇次の仲間である髪結いの弥助(阿部寛)は 行き付けの夜明かしの女将・おとよ(天海祐希)に 秘かな愛情を交わしいた。 しかし、そのおとよには人には言えない暗い過去があり 実は彼女、江戸の町で大人気の秘薬・回春丸の開発者 上総屋・九兵衛(入川保則)の一人娘だったのだ。 ところが回春丸の服用者に死人が出た事から 上総屋は人々から人殺しの汚名を着せられ出奔。 そこへ目を付けた悪徳薬問屋の富貴屋・藤兵衛 (中尾彬)によって上総屋は囚われの身となり 行方不明の父を思うおとよは夜明かしの女将となって 健気に生きていたのだ。 だが、そんなおとよの事情を全て知っていた弥助は 父親を回春丸によって亡くしていた才蔵(金山一彦)の 調べで上総屋が富貴屋に囚われている事を知り 上総屋を助けだそうと画策。 ![]() しかし上総屋は富貴屋の療養所で死んでしまい 上総屋の死体を自殺のように見せかけて川に流した。 そんな富貴屋のやり方に怒りを爆発させた弥助は 勇次に富貴屋殺しの仕事の依頼をするが 情が絡んだ仕事は受けられないと申し出を断られる。 仕方なく仕事人・内田平内(清水健太郎)と共に 富貴屋に乗り込む弥助だったが 富貴屋に内通していた内田の裏切りで 弥助は返り討ちに遭ってしまった。 そして富貴屋とつるんでいた火盗改役の 坂巻(石橋蓮司)の命令で弥助は獄門さらし首となり それを見たおとよも失意のうちに自害してしまう。 そんなふたりの非業を知った勇次は 窃盗集団の元締・お喜和(名取裕子)と 弥助の上方時代の仕事人の元締・伝兵衛(藤田まこと)らと共に 晴らせぬ恨みを晴らすべく立ち上がった! この映画はもともとは中条きよしの座長公演 「必殺三味線屋勇次」の流れを汲むテレビシリーズとして 中条が企画を出したが、当時の朝日放送、 および松竹の経営難もあり実現しなかった。 そこで中条が主演していたオリジナルビデオの製作会社 「ミュージアム」および親会社の「グランプリ」の 企画として劇場映画版が実現した。 また藤田まことが中村主水以外の人物として 元締・伝兵衛役で特別出演している。 伝兵衛が勇次に「八丁堀の旦那はん(中村主水)は どないしはったんや」と尋ね 死んだと聞かされて「はぁ、そらご愁傷さまで・・・」 というマニア心理をくすぐる場面も撮影されたが 劇場公開時にはカットされた。 ![]() ![]() ![]() にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 ![]() 【新品DVD】必殺!三味線屋勇次【年末年始】【福袋】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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