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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:寅さんシリーズ
「お笑い下さいまし 正月早々、寅はとんでもねぇことを やらかしてしまいました」 1976年に公開された男はつらいよシリーズ第18弾 「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」は 全48作中唯一、マドンナが病で死んでしまうという 悲劇の物語である。 帝釈天の門前で“とらや”を経営している 寅のおいちゃん夫婦(下條正巳、三崎千恵子) 最愛の妹・さくら夫婦(倍賞千恵子、前田吟) そして隣りの印刷工場のタコ社長(太宰久雄)は 平穏無事な日々を過ごしていた。 ある日、さくら夫婦の息子・満男の担任で 美しい雅子先生(檀ふみ)が“とらや”に家庭訪問に来た。 「こんな時に寅が帰って来たら大変なことになる」 と、一同が噂している最中、雅子先生の後から 寅(渥美清)が平和な顔をしてブラリと帰ってきた。 あきれる皆を他所に寅は持前の饒舌で雅子先生の相手をし 家庭訪問をメチャクチャにしてしまった。 さくら夫婦はカンカンに怒ってしまい 寅に反省を求めようと皆で攻めたが それからは例の通りの大喧嘩。 寅は再び旅に出てしまった。 数日後、寅は紅葉美しき信濃路を旅していた。 寅は昔世話した旅役者(吉田義夫)の一行に 偶然に出会い、その晩、寅はドンチャン騒ぎをしたが 翌朝になって旅館に無銭飲食がバレてしまい 警察のやっかいになってしまった。 知らせを受けたさくらは寅を引き取りに わざわざ長野県まで足を運び さすがの寅も後悔して、柴又へ帰ったのである。 柴又に帰った寅は雅子先生について 「あの娘に教養があって、気品溢れる 未亡人の母親でもいれば別だけど」と語り始めた。 そんな折も折、雅子先生が綾(京マチ子)という 美しく、しかも未亡人の母親を連れて “とらや”にやって来た。 寅の勘は的中し、おいちゃん達は またまた絶望の境地に追いこまれた。 綾は由緒ある家柄の未亡人だが 昔から病気がちで 殆ど家に閉じ籠っていた。 そんなある日、寅は夕食に招待されたが 綾に捧げる寅の慕情は募る一方であった。 しかし、綾の病気は既に悪化していた・・・ この映画でマドンナを演じた京マチ子は 1949年に大映に入社し女優デビューを果たす。 後輩の若尾文子、山本富士子と共に 大映の看板女優として大活躍。 「雨月物語」「羅生門」「地獄門」など 海外の映画祭で主演作が次々と受賞し グランプリ女優と呼ばれていた。 また娘役の檀ふみは慶應義塾大学出身で 元祖・教学タレントとして芸能界デビューし 「俺たちの旅」「俺たちの祭」「華麗なる刑事」に出演。 映画版「あしたのジョー」では白木葉子役で声優に挑戦し NHK「連想ゲーム」の名解答者としても親しまれた。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 【送料無料】 男はつらいよ寅さんDVDマガジン Vol.27 寅次郎純情詩集 【単行本】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.01 06:32:48
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