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2018.08.20
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カテゴリ:特撮映画



1979年に公開された東映製作の「地獄」は
日活出身の神代辰巳監督を東映に招いて撮った
ホラー映画である。

孤児院で育った水沼アキ(原田美枝子)は、
事故を起こして休養の旅の途中、生形幸男と知り合い、
彼の生家、生形村を訪れる。

そこにあった「金輪を回し、止まれば極楽、逆に戻れば地獄」と
言い伝えのある笠卒塔婆に指をふれると、
金輪は物凄い速度で逆回転をして地鳴りが起こった。

足元が崩れ、そこに地獄が現われた。

失神したアキの目に映じたものは、
アキの出生の秘密と重い罪で地獄で苦しむ母の姿だった。

この映画は当時の東映社長が、外国産のオカルト映画に便乗し
地獄を舞台に「エクソシスト」みたいな恐ろしさを強調した
和製オカルト映画として挑んだ作品であり、
カンヌ映画祭に出品するという意向もあった。

しかし、監督の神代辰巳が脚本に取り掛かったものの、
サーカスの女をヒロインに据えた悲恋物語を書いたが、
東映社長から「そんな話が当たるか」の一言で
不本意な改訂を余儀なくされた。

この準備稿はサーカスのテントの中で観客が全員焼死するという
映画化不可能な内容だったとされる。

無間地獄に陥った女の因果報復譚に書き換え、
1978年4月に第二稿が出来、岡田に提出しOKが出た。

だが、併映「餌食」との興行で不安視された予想通り、
東映三角マーク史上、未曾有の不入りを記録した。

マスコミからの評価も散々で
原田美枝子の演技も空転した」などと評している。

これは自由に映画作りを考えさせる日活体制の出身である
神代の作品姿勢と、社長の完全管理体制で製作させられる
東映カラーという得体の知れない社風とが、
ついに巡り合う事なく終わった不幸な作品が「地獄」であった。

題名通り"地獄"の何たるかを生々しく描いたこの映画は、
紛れもなく本格的な怪談映画で、
神代辰巳のフィルモグラフィに於ける異色作として輝いている。


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Last updated  2018.08.20 23:00:22
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