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カテゴリ:断熱のこと
最近、遮熱断熱材について(リフレテックス、アストロフォイルetc)
雑誌やカタログでPRを見る機会が増えてます。 工務店の中にもそれを取り入れて 盛んに宣伝しているところもあります。 私も、3年ほど前にいろいろと調べてみました。 (仕事上、知っておく必要がありますので) 来週から耐震と全面改装の工事が始まるお客様からも 田原さん遮熱材ってどうだろとご相談を受けました。 その方は、大手航空機メーカーにお勤めで、 飛行機の胴体の設計をされてます。 昨日も、取引先の建材屋さんの担当者が資料を持ってきて 田原さん、こんなのがありますどうですか? と、勧めてきます。 カタログには瓦の下に敷くだけで野地板の裏面(天井裏側)の温度が 6~8度下がります、と書いてあります。 しかも、熱反射率99.6% 熱伝導率云々 だから、スタイロフォーム100ミリと同じ断熱効果! とまで謳ってます。 そんな事を聞くと、遮熱材だけあれば 断熱材は不要じゃないかと思ってしまいますね。 そんな事はありません!断熱材は必要です。 簡単にご説明すると 遮熱材と断熱材は比較する物差しが違います。 遮熱材は熱をどれだけカットできるか(反射できるか) 断熱材は熱の通過をどれだけ邪魔できるか(熱貫流率) でその性能を評価してます。 ですから、両者を比較する共通の物差しがありません。 遮熱材メーカーの言っているのは 遮熱材の効果を、断熱材に置き換えたら何ミリの 断熱材に相当しますということなのです。 遮熱材に限って言えば、誤解している工務店も多く 上記のことを間違って解釈し、 建材屋さんの言うがままというところもあります。 中には、遮熱材だけ施工し、 断熱材が入ってないというような施工も見られます。 先の建材屋さんの持ってきたカタログを 純粋で素朴なお客様や工務店の社長が読めば 飛びつきたくなる夢のような商品です。 遮熱材、遮熱効果はありますが、 (きちんとした施工が条件です、やっているところは少ないです) それを入れれば夏は涼しく、冬は温かくなるわけではありません。 断熱材もきちんと入れる必要があります。 参考までに、アメリカのメーカーのHP を参考にしてください。 英語ですが、断面図は共通ですので、 一般の方でもご理解いただけると思います。 ポイントは、 1 遮熱材の両面に空間 2 室内側に施工 3 断熱材もいれる 4 防湿フィルムは使えない 詳しくは、田原までお問い合わせ下さい。 ちなみに、航空機メーカーにお勤めのお客様は 「わかりました、いらないですね」でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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