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2014年08月06日
カテゴリ：温熱環境
おはようございます、
紙太材木店の田原です。 暑い日が続きます。 一昨日、昨日と珪藻土塗のお手伝い 鏝板を持つ左の腕が随分鍛えられました、 ダンベルを二日間持ち続けていたような・・・ 詳細はまた後日。 さて、エアコン冷房 世の淑女の皆さんにはあまり人気がありません。 銀行などでも女性が腰から下にひざ掛けをかけたりしている姿が見られます。 ひょっとして 冷え性でひざ掛けをしている？ ご本人も周りもそう思っているかもしれませんが そうではありません。 実際に腰から下の温度が低いのです。 温度差換気という言葉があります。 冬 室内をエアコンやストーブで温めると 温められた空気は部屋の上部に溜まります。 吹抜けやリビング階段があれば更に上に登って行き 2階が温められることに。 暖かい空気は膨張して軽くなっていますから 水の中の空気が上に上がるように建物の上部に貯まり そこから更に外に出ようとします。 もちろん隙間がありますから温められた空気はどんどん外にでる。 外に出た分の空気の量と同じだけ 冷たい外の空気が1階の床付近の隙間から室内に入ってくる。 ですから隙間の多い家で暖房設定温度を上げれば それだけ逃げていく空気の浮力が大きくなり（たくさん出ていく） 床付近から冷たい空気がたくさん入ってくるという いたちごっこになります。 じゃあ、夏はどうなんだ？ 外の気温は35度 エアコンで室内を冷やす。 設定温度を28度とすると エアコン本体取り付けてある付近が28度になるまで 冷たい空気が室内に入るわけで その温度はなんと15度程度 冷たい空気ほど重いから 一番冷えた空気が腰下から床付近 恐らく25、6度 ひょっとしてもっと低いかも それよりちょっと暖かい空気が腰から顔付近 ちょうど良い温度 もう少し暖かい空気、 それは設定温度28度の空気がエアコンの取り付けてある天井付近 床に溜まった冷たく重い空気は 床付近の隙間から軽い空気のある外に出ていく 外に出ていった分だけ 冷たい空気がエアコンから下りてくる 1階の天井付近や 2階の床あたり 外との気温差のないところの隙間から 出て行った分だけの空気が入ってくる。 2階の天井あたりでは 日射で温められた室内の空気の方が外より軽ければそこから出ていく 隙間のある家では 夏のエアコン稼働時にはこんな空気の動きです 設定温度を高めにすれば腰から下の温度は少し上がりますが エアコンから出る15度の冷気が腰下に貯まる構図は変わりません。 かくして、腰から下は冷えたまま・・ エアコン嫌いになるのも頷けるというものです。 腰から下が冷えるのは男性も女性も同じですが スカートとズボンの違いもあってか 女性の方に圧倒的に多い 女性の方が周りの環境に敏感なことも影響しているかもしれません。 ご主人はエアコン派 奥様エアコンNGというご家庭も少なからずある。 じゃあ、どうすればいいんだ？ 簡単に言えば 家の隙間を極力少なくする以外無い ということは 既に建っているいる家では我慢していただくしかないのか・・・ これから建てる方はOKだけれど そこのところの理論がわかって 技術も伴ってるところでないとやはり無理 気密がいいと言われてる2x4程度では全く力不足 （20年前に建てた私の家がそうです）(T_T;) でも 技術があって、理論も分かっていれば 既存の家でのリフォームも可能 猛暑だからエアコンをと言われても 腰から下のあの冷えた不快感は 一度経験すると本当に嫌なもの 夏も冬も快適に 少ないランニングコストで暮らすには 住宅を科学することが大切です。 夏、 暮らし易い家の3要素 断熱が十分されてる 日射の遮蔽がされてる 家の隙間が少ない 35度の気温では通風だけでは無理です。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2018年03月21日 21時46分05秒
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